【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。其ノ参

第百五話 ページ23

楽「_________……彼方の赤髪の女子の方が面白そうだな。積怒！もう一人の鬼の娘はお前に譲るぞ！」





怒「面倒事を増やしおって…」









煙管を取り出そうとするがそれよりも速く鬼が動く。その拍子で煙管を落としてしまった。



鬼の鋭い爪が腕をかすり、血が滴り落ちた。









「っ…！」




楽「甘い匂いだ。酷く、甘い。」









指先についた私の血を舐め、「もっとおくれ」と笑う鬼。


私は日輪刀を握りｼｰｯ…と息を吐いた。









「(煙の呼吸、肆ノ型。煙炎修羅。)」









煙を刀に纏わせそのまま振るう。







しかし鬼は刀を掴むと、









_________パキンッ









「_______……！」









折ったのだ。キラキラと細かく砕けた刀の破片が宙を舞う。残った柄を投げ捨て、後ろに跳躍した。









「(やはり駄目でしたか。藪椿を使う？いや、しかし…)」









腰に差したもう一本の刀に触れる。先程も言ったがこれは普通の刀だ。




それにもしこの刀が折れてしまったら……









楽「何だもう終いか？それともその腰に差しているやつを使うか？






カカッ、そんな刀を使った所で、儂には勝てんだろうがな。」









「_________」









プツン、と何かが切れる音が耳の奥で聞こえる。









……はて、私は今何に悩んでいたのでしょう。









「……貴方、」








楽「…！(何だ？気配が変わった…？)」









「_________……今、何と仰いました？」









_________この刀に出来ない事などない。

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