番外編/月日さんリクエスト ページ16
「_________……またですか、時透さん…」
小さく溜め息をつき、後ろを見る。直ぐ後ろには時透さんの姿が。
彼は気怠げな瞳で此方を見上げている。
実を言うと初めて廊下で会った時からずっとこの調子なのだ。
食事処でも、
「いただきま、」
無「いただきます。」
「(……いつの間に隣に。)」
温泉でも、
「はぁ…」
無「熱くない?此処。」
「……」
「…その…流石にお手洗いには…」
無「じゃあ待ってる。」
「……そうですか。」
何処に行ってもついてくるのだ。私が言うのも何だが、不思議な雰囲気の人だと思う。
ああ言う人って、思考が読みづらいんですよねぇ…
「…それで、今度はどうしました?」
月が美しく浮かんでいる夜。私は自身の部屋の襖を開け、小さな来客を見た。
無「寝に来た。」
「……はぁ…此処では寒いので中にどうぞ。」
気崩れた浴衣を直し、中に入るように促した。
時透さんは押し入れからもう一つの布団を出し、それを私の布団の横に並べた。
「…ここで寝るおつもりで?」
無「そう。悪い?」
返事をする事が面倒になり、「構いませんよ」と机の前で正座した。
無「…?寝ないの?」
「元々眠りが浅いのです。そうですね…あと小一時間程起きていようかと。」
煙管をふかしながら、小説の頁をめくる。藤の匂いを漂わせながら細い煙が私の事を取り巻いた。
無「……」
すると何やら後ろからゴソゴソと言う音。そしてトンッと私の背中に何かが乗しかかる。
目線を向ければ、時透さんが布団を肩に掛けたまま私の背中に寄りかかっていた。
「……」
彼は既に目を瞑り、小さな寝息をたて寝ていた。
「全く…」
彼の事を布団に寝かせる。しかしその手は私の袖を掴んだままで、諦めてそのまま寝る事に。
「(_________……苦しい…)」
朝方、彼に抱きしめられていた事で目が覚めた。
______
月日さんからのリクエストでした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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こはね - 童磨とも絡んでほしいです! (2021年10月11日 11時) (レス) @page47 id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 六時の虹さん» コメントありがとうございます。夢主は鱗滝さんや煉獄さんから羽織を勧められていますが彼女はそれを断っています。本人曰く刀を振るう時の邪魔になるからだそうです。それでも気にはなっているそうですよ(^^* (2020年12月8日 19時) (レス) id: 8407797314 (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - 貴方の作品の更新が毎日とても楽しみです!質問ですが、夢主ちゃんは羽織を着ていますか?もし着ていたら、どんな羽織かも教えていただけると嬉しいです。 (2020年12月4日 18時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
葉紅(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて一気読みしちゃいました!リクエストなんですけど、無限城にいきなり鳴女の能力で連れ去られて無惨さんと童磨と猗窩座と仲良くなる夢主ちゃんが見たいです!更新頑張ってください楽しみにしています! (2020年6月29日 0時) (レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
ヱリカ - グロリアスさん» ありがとうございます!!!更新楽しみにしていますね!!! (2020年5月27日 15時) (レス) id: 04f7f8009d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2019年12月6日 23時