違います居候です。 その2 【ブルーロック】

あでぃしょなる・たいむ！ ページ10

本日、9/20は依天ちゃんの誕生日、そして「居候 その2」の星が黄色くなった記念として、

あでぃしょなる・たいむ！を作りました。SIDEは依天ちゃんです。それではどうぞ!

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選手が来る少し前のこと。


「女子会しよう! 女子会!!」


アンリさんの提案で、私達はコッソリ女子会を開催することにした。


「Aちゃん、はいホットココア」

『ありがとうございます!』


いつもは配布された何の変哲も無いスウェットだけど、今日のためにちょっと可愛いパジャマを
新調した。

お小遣いももらってるし、せっかくの機会だもん。これぐらいは許されるよね。


「ところでだけど、Aちゃんは彼氏とかいる?」

『直球ですね』


取り繕いとか皆無。いやアンリさんらしいといえばらしいけども。


『いませんよ……。生まれてもう15〜6年経ちますけど、ウチの地域、結構な田舎で……。
　作ろうにも、一緒にいる時間が長い人が多いから、どうしても友達っぽさが抜けなくて』


それが原因で別れた友達もいた。
気まずくなって、親の転勤まで重なって、仲直りできないまま引っ越して行ったっけな。


『そういうアンリさんはどうなんですか? いそうなのに』

「……会社(JFU)がちょっと……アレだから……」

『あぁ……そんな余裕はないと』


なんか聞いちゃいけないこと聞いちゃったかな……。


『てか、アンリさんの好みのタイプって何ですか?』

「私? うーん……頭が良くて、面白くて、浮気しない人……かな」

『あ、何気に大事なやつ』

「Aちゃんは? 年頃の女の子だし、あるでしょそういうの」

『性格が良くて気が合う人ですね。あと、身長は170cm未満。これ絶対』

「170cm未満……てことは、小柄な人が良いってこと?」

『そうですね。私自身、だいぶ小柄な方なので。170cmも高い部類に入るんですよ』

「あぁ、身長145cmだって言ってたっけ。170cmだと25cm差か。結構あるね」

『理想の身長は20cm差、キスしやすいのは15cm差って言うじゃないですか。それ見てから、確かに
　背が高い人とは会話も大変なんだよなって思って。それから小柄派になりました』

「成る程ね〜。じゃあ、同い年か年下が良いのかな?」

『できれば同い年が良いな〜……。恋人に敬語とか使いたくないし使われたくないので』


後日、その言葉を覚えていたアンリさんから清羅さんと黒名くんの試合が送られてくることを、私はまだ知らない。

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