違います居候です。 その2 【ブルーロック】

46.ゲーム仲間 ページ34

SIDE：A

「……あれ、Aじゃん!」

『エッ、ナンデイルノ』


食堂に着くと、御影先輩を含め3人がご飯を食べていた。


「んぅ〜、レオの知り合い〜?」

「凪、前も話したぞ俺……。依天Aな。A、コイツは凪。俺の宝物だ!」

『ど、どうも……?』

「……ねー君、ゲームやってる?」

『えぇ……??まぁ、嗜む程度ですが……』

「これ知らない?」


凪さんが見せてきたスマホの画面には、私がずっとやってきたゲームが写っていた。


『知ってます! ずっとやってました!』

「俺さ、“ナギ”ってプレイヤーなんだけど。アンタ、“イソラ”じゃない?」

『……え、まさか“ナギ”さん!?あの!?』


フレンド通信でよく一緒にゲームをしていた“ナギ”さん。

声でやりとりしてたから顔は知らなかった。


「あ、やっぱそうだ。ねぇ、なんでいきなりやらなくなったの」

『え?』

「今年度の春から急にやめちゃったじゃん。なんで? なんかあった?」

『いや、確かそのくらいのときに東京に(こっち)来たので……ただ単に忙しかっただけです』

「ほんと? 俺が嫌いとかじゃなく?」

『じゃなくです。久し振りにやろうかな』

「じゃあ俺とやろ」

『良いですけど……』

「約束。絶対忘れないでよ」

『は、はい』


圧が怖ェ人まだいた!!!

何人いんの!!!??


「てかAの出身って東京じゃないんだ。標準語も違和感ないしびっくりした」

『素だと方言ですよ。あんま出さないようにしてますけど』

「なんで? 方言カワイイじゃん」

『あ、あはは……』


……めっちゃグイグイ来るな。

こんなキャラだっけ?

少なくとも一緒にゲームしていたときは全然だったはずだけど……。


「なぁぎ、Aとゲームやりたいのはまぁわからんでもないけど、明後日勝ってからにしろよ?」

「えー、明日は駄目なの?」

「駄目! ゲームをやること(それ)を楽しみに明日は練習だからな!」

「めんどくさー……」

『そ、そんなこと言わないで下さい。じゃ、明後日の試合、勝てたらやりましょ?』

「……じゃー頑張る」


ほっと胸を撫で下ろす。

良かった。これで練習に前向きになった。


「……てか、Aってなんでいるの?」

『今更ですか????』


思わず突っ込んじゃったけど、どうしよう。

明日、絵心さんから説明があるよね?

じゃあ言わなくても良いか?


『明日説明があるのでそれまでお楽しみで』

「えー」

そのときだった。


「チームVの御三方、ちょっと良いかな?」

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