切実に辞めたいと思ってる今日この頃 【ブルーロック】【呪術廻戦】

EPISODE. 24 ページ27

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『……うんまぁ、おかっぱのことは嫌いだけど』










そうバッサリ言えば、おかっぱは下唇を噛んだ。










なーに悔しがってんのかね、コイツは。










『……一旦出るよ。ここじゃ話しづらいでしょ』










おかっぱにそう言いながら荷物を持ち、心の中で恵に渾身のエールを送って倉庫を出る。










少し歩いて、廊下の端っこの方に着くと、私は荷物を置いておかっぱに向き合った。










『麗美のことが好きなんじゃないの? おかっぱは』










「!?」










何を驚いてんだお前。










『嫌でもわかるわ、あんな露骨なの。うざったくて仕方がなかったけど』










「う……ごめん」










『や、もういーよ。過ぎたことだし、おかっぱもそれだけ麗美が好きだったんでしょ』










俯いてそう吐き捨てる。










私は人を好きになんてなれない。










私は呪術師だ。










余計な感情は油断や隙を生む。










大事な人を守るためにも、こんなとこで死んでられない。










(＿＿＿＿＿っていうのは建前か)










脳裏に浮かぶのは、海外へ行った同級生……乙骨憂太。










憂太と”リカちゃん”は、愛という呪いのせいで自身を脅かされた。










多分、一連の事件が終わったすぐ直後だと思う。










恋心を持つのが急に怖くなったのは。










『……私はこれでも、アンタらのことは凄いと思ってるよ』










不本意だけど。










死ぬほど不本意だけど。










『人を好きになれるのって、才能だから』










そう言って、私は顔を上げる。










私の目に写ったおかっぱは、頬を少し赤く染め嬉しそうな表情をしていた。










まるで、友好的な関係を築けると錯覚しているように。










＿＿＿＿＿あぁ、これだから言いたく無かったんだ。










(……余計な希望は重荷になる。私にも……おかっぱにも)










『……おかっ＿＿＿＿＿










　!!?』










ぎゅううううっと私に抱きつくおかっぱ。










……え、何事?










『ちょっと離しておかっぱ、苦しい……』










「あ、あのさ!」










おかっぱは心底嬉しそうな声で、こう言った。










「俺、三留ちゃんと友達になれたって認識で良いの!?」










『……は?』










またコイツは突拍子も無いことを……。










……てか何だって? 友達??

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