切実に辞めたいと思ってる今日この頃 【ブルーロック】【呪術廻戦】

EPISODE. 19 ページ21

SIDE：凪



「……は、三留が……?」










「あぁ、本人がそう言ってたんだ」










レオに、三留があと4日ほどでブルーロックを出ていくことを教えてもらった。










三留は嫌いだ。










麗美と違って可愛げがない。










笑顔も見せない。










姿すら見せる機会がそんなにない。










だから、大体の確率で会える食堂で、嫌味を垂れ流した。










ちゃんと俺もいることを刻み込ませるように。










帝襟さんくらいしか映さないその瞳に、俺も映させるように。










そもそも、麗美と仲良くしてたのだって、最初は三留の笑顔を見るためだった。










いくら三留でも、麗美という女子友達の前では笑うだろうと。










まぁ、実際は麗美を前にしても笑うどころか無表情か顔を顰めるだけだったけど。










それに、麗美の可愛さに惚れたのも事実だし。










でも、何だろう。










三留がいなくなるという事に、酷くショックを受けている自分がいた。










三留は麗美を虐めてるはずなのに。










麗美に酷いことばっかり言って、冷たく接してるのに。










“なんでいなくなるの”という思いがふつふつと湧き出た。










「……レオ、三留ってどこかわかる?」










「さっきトレーニングルームと反対方向行ったから……あっちだな」










詳しく場所を知っていそうなレオと共に、三留を探す。










三留に会って話をしたかった。










このモヤモヤとして感情の正体を知りたかった。










三留は普段、絶対に俺たちの名前を呼ばない。










なのに、國神と名前を呼んだ。










雰囲気だって、ちょっと柔らかくなって。










食事中なんて、笑ってた。










三留の笑顔なんて、初めて見た。










横顔だったのと、カメラが無いのが惜しかった。










それに、楽しそうに会話してた。










食事後の俺との会話なんて、聞いてすらなかったのに。










＿＿＿＿＿ねぇ、三留。










俺にも笑ってみせてよ。










「……お、凪! 三留いた!」










「!」










タイミングとか、話す内容とか、何も考えずに三留を呼んだ。





















否、呼ぼうとした(・・・・・・)。











「みとm……










『じゃあごめん恵、頼むわ……』










「はい、任せて下さい」










　……は?」

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