切実に辞めたいと思ってる今日この頃 【ブルーロック】【呪術廻戦】

EPISODE. 02 ページ3

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夕食の時間になった。










「あ、A!」










『……麗美、』










「一緒にご飯食べよ!」










死んでもヤダ。










危うくそう言ってしまいそうになった。










セコムが周りにいるのに、そう口走ってしまったら面倒なことになる。










あぁもう、クッッッソ怠いな。










『悪いけど、アンリさんと食べるから』










嘘じゃない。










アンリさんは書類の整理をしてから来るから、ちょっと遅れるのだ。










いつも私がブルーロックを奔走しているのを見て、書類整理はやっておくよと言ってくれた。










あまりの優しさに涙が出そうになった。










「え? でも、アンリさんいないよ?」










『そりゃ、後から来るし』










お前と違って、仕事してるんだよあの人は。










そう怒鳴りつけることができたなら。










「キミ、せっかく麗美が誘ってあげてるのに失礼じゃない?」










別に、頼んでないんだけど。










そう思いながら、無表情で白髪頭の巨人を見る。










…………名前、何だっけな。










覚える気なんて更々ないし、覚えたところでだ。










それに、そもそも興味もない。










ところで麗美お前、マジで周りを見てみろ。










このセコムたちの苦々しい表情、滑稽を通り越してもう何も感じない。










私が嫌いなら、近づかなきゃ良いのに。










まぁ、“優しいヒロイン”の麗美が私に近づくからなんだろうけどさ。










「おまたせAちゃん!」










『いえ、全然。お疲れ様でした』










いいタイミングでアンリさんが来たので、その場から離れる。










無駄に体力を消耗しないで済んだ。









良かった良かった。










『ありがとうございます、アンリさん』











「何が?」










『私、いっつもアンリさんに助けられてばっかりですから』










アンリさんがいなかったら、確実に暴力沙汰起こしてた。










誰がこんなヤツらの面倒を見たいんだよ。










『辞めたいです。切実に』










「うん……その気持ちはわかるんだけどさ、」










『大丈夫。分かってます』










私はあること(・・・・)のためにここにいるんだ。










職務放棄はしたくない。

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