切実に辞めたいと思ってる今日この頃 【ブルーロック】【呪術廻戦】

EPISODE. 16 ページ17

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『で、何の用?』










残念ながら、私は麗美ほど暇じゃない。










さっさと用件を話してさっさと解放してもらいたいところだ。










(嫌味も板についてきたな……最悪)










素で嫌味を思えるようになったなんて、結構やばいと思う。










陰口を思ってないと、やってらんないからかな。










「あー……あの、さ。俺、実は見ちまって……。その、さっきのやつ……」










さっきのやつ? 國神に見せてた動画か?










違法サイトじゃなし、別に見られて困ることはないんだけども。










でもわざわざ言ってるってことは、もうちょい真面目っぽいやつだろうか。










『何を?』










「だから! その…………会話……さっきの……」










『あ? 何だよ、ハッキリしろや。私はそーゆー曖昧な言葉は嫌いなの』










ずっと“さっき”を連呼しやがって、さっきっていつだよ。










段々苛ついてきて、我慢ができず表情に現れるようになった頃に、漸く紫頭は言った。










「その……潔との会話!」










『…………あぁ』










一瞬イサギって誰だと思ったが、あの双葉か。










別に聞かれて困るような会話はしてない。










『あ、そう。趣味悪いね』










「なっ……俺はたまたまだ!!」










『はいはい。んで、盗み聞きした感想は?』










いつまでも茶番に付き合ってられない。










私は我慢が苦手なもんで、さっさと終わらせて欲しいんだよ。










「……お前、俺らのこと興味ないんだよな?」










『……何が言いたいんだ』










「訂正しろ。凪が凹んで手ェつけられなくなってっから」










何を言い出すかと思えば、そんなんで調子を崩したチームメイトの尻拭いかよ。










世話係も大変なこって、と悪態をつきつつ溜息を吐く。










『訂正はしない。私の発言は私の気持ちそのままだ』










一箇所だけ言うなら、國神には興味あること。










あのフィジカル、呪術師界にもなかなかいない。










根っからの善人っぽいし。










ブルーロックに来て半年近くが経つけど、最初に心を開いたのは紛れもなく國神だ。










『ナギってヤツに言っとけ。たかが1人の発言で揺れるなアホって』










「っおい! アホは失礼＿＿＿＿＿










『あと私、4日後に出てくから』










…………は?」

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