54話 ページ15
肋骨と 胸から急激に這い上がってくるモノの圧迫感で目が覚め、喉をかけあがった海水を勢いよく吐き出す
少し落ち着いた頃に優しく背中をさする感触に気づき、まだボっとした頭で隣を見やるとサンジが心配そうにAを見ていた
隣では少し息の上がったビビは、そヘタりと座り込みAに声をかけた
「よかった水を吐いてくれて。大丈夫ですか？Aさん」
「立てるかい？Aちゃん」
『すまない....無駄な体力を使わせてしまった。不甲斐ないけど、ありがとう』
手を差し出したサンジの手を頼りに立ち上がったAは、自分以外がもう目を覚ましていたことに気づく
Aはともかく、スモーカーが目を覚まし何やら怒っているせいで空気が重い
そんな中、スモーカーのにらむ先、ロロノアが口を開く
「”船長命令”を俺は聞いただけ、別に感謝しなくてもいいと思うぜ？ルフィの気まぐれだ。気にするな。」
『ルフィの気まぐれ...?』
ルフィの方を見ると、ルフィはなんのこっちゃといった顔でスモーカーへ拳を構えていた
『(そうか、私は”また”ルフィの気まぐれに助けられたのね)』
ルフィをにらみ返すスモーカーの上着の裾をつかみ、うっすらと口元を緩ませて彼の顔を見つめるA
人情にあつい彼のことだから、Aの笑みにはきっと許してしまう
スモーカーは案の定大きくため息をつくと、十手を背中にしまい「今回だけだ」と告げる
「次あったら命はないと思え、麦わらのルフィ。」
一味は、少し安堵したような笑みを浮かべ、行く場所へ体をおこす
「さあ行こうビビちゃん、アルバーナへ」
「....えぇ！あっちよ！あの道を、まっすぐ！！」
レインディナーズの湖の向かいに兵たちが集まりだしたので、一味は次々と駆け出し始める
だがルフィはまだ立ち止まったままスモーカーとAを見ていた
『どうしたの？』
するとルフィはいつもの大きく歯を見せる笑顔でこう言った
「俺、お前のこと嫌いじゃねーなー！ねぇちゃんは大好きだけどな！」
『ルフィったら...シシシ！』
鈍感なことを言うものだからスモーカーの方を見ると、珍しく顔がほんのり赤い
一生いじれそうなネタだ
「さっさと、いけぇ！！！！」
『うおっ』
勢いよくしまったはずの十手を地面にたたきつけ、ルフィたちは逃げて行ってしまう
強引な照れ隠しが、Aは愛しく思った
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海菱(プロフ) - 3DSより文字を打ち込んでマス！！(・∀・) (2022年12月13日 0時) (
レス) id: 4fbb4e8f5b (このIDを非表示/違反報告)
海菱(プロフ) - えなさん» イラストまで褒めていただいてこの上なく幸福でございます。涙。これからも頑張りますね涙 (2022年6月13日 21時) (レス) id: fdb9db6083 (このIDを非表示/違反報告)
海菱(プロフ) - えなさん» ありがとうございます！！ありがとー！って叫びました。モチベが上がります涙涙 (2022年6月13日 21時) (レス) id: fdb9db6083 (このIDを非表示/違反報告)
えな - イラストもめっちゃ上手です！ (2022年6月13日 16時) (レス) id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
えな - こういう系の主人公好みです！設定も最高だしスモやんの相棒なのがものすごく良いです！ (2022年6月13日 16時) (レス) @page5 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2022年6月2日 23時
