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『っ…ふ、ゆぅっ…。』
「A…っ。」
佑はまるで、Aの喜ぶのを分かっているように肌と触る。体の芯から熱くなるようで、頭がくらくらとする。
BL漫画を見てるのと比べ物にならないくらい、ぐちゃぐちゃで刺激が強過ぎる。
「えろっ。」
『ゆう…もぅ、ゃ、め…。』
「やめねぇ…よっ。」
獣のような瞳にトクリと胸が高鳴る。
恥ずかしくて、涙が溢れてくる。
佑は涙に気づくと、突然激しくなって耐えられなくなった。
『っん…あ、ぁッ!』
襲われる強すぎる快楽に情けない声を上げ、果てた。
本当に恋人同士のようで、まるで愛されてるように感じてしまった。
肩で息をしながら、佑を見上げた。
『…っも…、いや。こんなの恋人みたいで、恥ずかしいっ…。』
腰をさらりと撫でて、余裕そうに佑は返す。
「じゃあ、恋人になればいい。
俺はAのこと好きだから。」
『ん、……は、は…?』
急すぎて頭が回らない。ささっと佑から離れて、床にへたりと座り込む。
好き?俺のことが。
いつから、想ってたの。我慢してたの。
てか、そんなことより
『ちょ、ちょっと順序が可笑しくない…か…?』
そ、そういうのは付き合っていい頃合いにするものなんじゃないの。
「…Aがえろいから。理性もたなかった。」
『えろいって…俺、何もしてない……。』
「顔。」
『えっ。』
俺、そんなRな顔してるの。考え込んでいると、佑がさりげなく聞いてきた。
「Aは俺のこと好きか?」
勿論、恋愛対象としてということだろう。
『好き…だと思う。』
正直に言えば抱かれたから意識した。ということ。
でも、恥ずかしかったし、嬉しいとも思った。うつむいて、きゅっと拳を握る。
「もっと惚れさせるから。よろしく。」
俺に近付き、顎を掴むとまるで王子様かなにかのような綺麗な微笑みを見せて、俺に短いキスをした。
『俺、クリボッチ卒業だ。』
「A、処女卒業。」
お互いにぼーっと賢者タイムに浸っていた。
『シャワー借りていい?』
「…俺も行く。」
『なんでだよ、変態。』
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作者名:男主クリスマス合作企画 x他2人 | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2018年11月11日 17時