BURNING【合作】

堕ちて【アカツキ@鞠】 ページ9

何も無い手だから、君と繋ぐことが出来る。

嘘に塗れたこんな俺じゃ、君に触れることすらできない。

だったら、せめて。


＿"此処"に堕ちてきて。





君が劣等種(Ω)で

俺は何も出来ない傍観者(β)だから？


俺が彼奴等と同じ絶対的支配者(α)だったら

君の瞳の輝きを失わせずに済んだ？

君を、こうやって。


＿＿やめ、ろ……！


苦しませずに済んだ？

何を考えたって、もう君は居ない。

あの綺麗な瞳は、

濁って、
汚れて、

光を失った。

ぽた、ぽた、ぽた…

床に降り注ぐ液体が涙なのか血なのかすらもよく分からない。

暗い、暗い部屋。


どうしてこうなったんだろう。

どうしてこんな結末なんだろう。

どうして君は、笑わないんだろう。

「＿はは」

「はは。「はははは。「はははははははははははは「はははははははははははははははははははははははは「はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」


溜まった液体の水圧で扉は開かない。

一緒。

ずっと、ずっと、ずっと。

＿なぁ、幸せだろ？









A。









ピュアッピュアのハートフルな話を書こうと思って「ラフ・メ
イカー」っていう曲を聞きながら書いてたらこうなりました。
作者の心の汚れが現れたんですかね。
そんな訳で無力な傍観者くんが壊れてしまったオメガバースのお話でした。


次こそはハートフルなのを書いてやるぞ…(無理)

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