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夢の通い路 ページ2

「ねぇ」


その子は、僕に柔らかな表情を向けた。

短い髪につけられた大きなリボンがゆらりと風に揺れ、その子は視線を下に落とした。

ごくり、唾を飲み込むような音がした。


「僕ね、男なんだよ」


絞り出すような声だった。

今にも消え入りそうで、小さくなってしまった身体は空気に溶けてしまいそうで。


「……父様から言われてたんだ。

女の格好をしてしか、外に出ちゃいけないって。

でも、……でもね、もう、そろそろ」


袂を握る手は、小刻みに震えていた。


「貴方と、会えなくなるんです」


その俯いた瞳から涙がこぼれる。

女物の着物に小さな染みをいくつも作っていく。

心臓がどくん、と音を立てて。


俺は、ゆっくりと彼の手を取った。


「全部、知ってました。

それでも、貴方が好きです」


*
書生くん×偉い人の子

大正ロマン的な

この後文通とかするもよし、大人になってから会うことを誓いあうもよし

まぁ、好きにやってください

是非書いてやってください!

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作者名:空弥 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年9月12日 18時

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