第二十五話 ページ30
極道*
大奥は恐ろしいものを見る目を、俺に向けてくる。
いい気味だ。
その目はいつもの目より、ずっといい。
「解消、してくれるよな？」
身を乗り出す。
「大奥」
「……ええ、分かったわ」
呟くように声を漏らした大奥を見て、俺は鼻で笑った。
権力者が【脅し】でこんなにもヘタレてしまうものかと。
これが本家実質上のトップの顔かと。
……呆れる。
芋づる式に本家の頭のことまで思い出してしまい、小さく舌打ちした。
こいつが、大奥を野放しにしたせいもある。
「……大奥、二つ目だ」
気を取り直すように姿勢を正してから、こう言った。
こっちのほうが本題と言っても過言ではない。
「……Aに、何喋った？
あんた」
びくん、大奥の背が跳ねた。
口をはくはくと動かしては、その瞳の色を怯えに変える。
とん、と藺草を叩けば、それすら恐怖らしい。
「何を言い、何をした？
あいつは――Aは何とあんたに返した？」
「……っ、それは」
「あいつは俺の人生の伴侶だ」
はっきり、こう言いきった。
大奥は驚くように目を見開く。
「伴侶って……！
あの子は男でしょう、何を言っているの。
組の将来のためにも」
「俺の隣はあいつだ。
A以外、俺の隣には置かない。
大奥の選んだ嫁がどれだけの絶世の美女であろうと、俺はあいつを選ぶ。
……組の将来？
別に俺は、この組を続けようなんて野望は、生憎持ち合わせちゃいねぇんだよ。
組か、あいつか。
俺は次期頭の座が降板になろうと、あいつを選ぶ。
それだけの、覚悟だ」
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ぱあだよ - ア"ぁ"ずぎいいいいい！！！！！！ (2020年8月12日 22時) (
レス) id: c34795aa39 (このIDを非表示/違反報告)
空弥@ロザリオ(プロフ) - BLACKMOONさん» 返信遅くなりました、ありがとうございます！いえいえ、妄想を詰め込んだだけですよ〜w (2018年12月8日 10時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
BLACKMOON - 物凄く面白かったです。私も最近文をあげ始めたのですが、まだまだだな〜と思いました！ (2018年12月4日 20時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - soraくんさん» 返信遅くなりました、ありがとうございます！BL好きじゃない方に面白いと言ってもらえたのはめちゃくちゃ嬉しいです…… (2018年10月9日 0時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
soraくん(プロフ) - すごく素敵です。私はBLが好きではないんですけどこれは面白いです！！漫画化して欲しい…… (2018年9月24日 19時) (レス) id: 0ca2962a8b (このIDを非表示/違反報告)
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