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第二十一話 ページ26

極道*


妙だな、と思った。

あの日――Aの元気がなかった日から、彼の私物が徐々に減っている気がするのだ。

Aに聞けば、「気のせいじゃ無いですか」と振られてしまう。

でも、俺は「減っている」と思うのだ。


あの日から三日後。

水を飲もうとして食器棚に手を掛けたとき、Aの青のマグカップが消え失せているのが分かった。

それは俺が買ってきた生活用品で一番お気に入りだったらしく、「綺麗だから使わない」と言っていたはずのものだった。

視線を、ソファに座って本を読んでいるAに向けた。


「……おい、A」


思わず、低い声が出た。


「ここにあった青のマグカップ、どうした」

『……嗚呼、それは昨日割っちゃって』

「割った?

塵には割れ物なんて何処にもなかったが。

燃えないものの収集日は明日だぞ」

『きっ、昨日、塵収集の人が特別に』

「……A」


彼の前へと歩いていき、その顎を掴んだ。


「嘘を吐くな」

『……っ』

「俺の目を見ろ」


今日ばかりは、視線を逃すことさえ許しはしない。


「言え」

『や、やだ』

「吐けって言ってるんだよ!!」


犬歯を剥き出しにして怒鳴ると、Aは怯えたように身を小さくしてから。

俺の肩を、強引に押し返した。


『……俺はイタリアに帰る。

あんたと暮らすのなんて、もう真っ平御免だ』

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ぱあだよ - ア"ぁ"ずぎいいいいい!!!!!! (2020年8月12日 22時) (レス) id: c34795aa39 (このIDを非表示/違反報告)
空弥@ロザリオ(プロフ) - BLACKMOONさん» 返信遅くなりました、ありがとうございます!いえいえ、妄想を詰め込んだだけですよ〜w (2018年12月8日 10時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
BLACKMOON - 物凄く面白かったです。私も最近文をあげ始めたのですが、まだまだだな〜と思いました! (2018年12月4日 20時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - soraくんさん» 返信遅くなりました、ありがとうございます!BL好きじゃない方に面白いと言ってもらえたのはめちゃくちゃ嬉しいです…… (2018年10月9日 0時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
soraくん(プロフ) - すごく素敵です。私はBLが好きではないんですけどこれは面白いです!!漫画化して欲しい…… (2018年9月24日 19時) (レス) id: 0ca2962a8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空弥 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年9月11日 23時

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