第十二話 ページ14
裕翔side
身体が熱っぽい。
どくどくと心臓が五月蠅くて、深く物事を考えられなくなる。
「後、鶏肉……」
でもしゃんとしなきゃ、こういうことは前にもあった。
早く家に帰って、抑制剤を飲んでしまえばいい。
まだ動けるうちに。
その瞬間、背中に悪寒が走った。
びくん、と身体が跳ねて、慌てて項を手で隠す。
恐る恐る後ろを振り返ると、その先に。
獰猛に光るいくつかの目。
「逃げなきゃ」、その思いで鶏肉のパックを籠に入れて立ち去ろうとする。
こんな奴らに身体を許したくない。
数か月前だったら許していた行為も、今では嫌だと思うようになってしまった。
自分の末路なんて、どうなるか分かっているのに。
どうして。
「そこのお兄さん」
ぽん、と肩に置かれた手。
逃がすものか、そうとでも言いたいのか、手の力が強くなる。
「止めてください」、そう声を発すると、その力はさらに強くなった。
「Ωがαに適うわけがないだろ」
止めて、嫌だ、怖い。
相手の目を見て、その視線がやっぱり恐ろしくて。
もう本当に嫌だって、そう言っているのに。
「……嗚呼、好きなやつでもいるんだ？」
男のその言葉に、全身が焼けるように熱くなって反応する。
息が上がったのを見て、男は下卑た目を細めて笑った。
「低能なΩに選択肢なんてないのにな」
ぐい、と勢いよく引き寄せられる。
止めて。
ねぇ。
助けて。
Aさん――
「αに歯向かっちゃいけないってこと、しっかり教えてやるよ」
男はそう言って、無理やりに唇を交じわせた。
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空弥(プロフ) - 桜坂さん» わああああ、よきですよきですっ。電車でイチャイチャしてるところめっちゃ書きたいです……。ありがとうございます、更新ゆっくりですが、お付き合いいただけると嬉しいです (2018年11月10日 21時) (
レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
桜坂(プロフ) - 以前コメントさせて頂いたものです！デートの案なのですが遠出して海を見に行くなどもいいのではないでしょうか？電車の小話とかも出来ますし、それとこれからもゆっくり頑張ってください (2018年11月7日 19時) (レス) id: 96c3d36cf4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼紫(プロフ) - 希羽( ￣▽￣)さん» 18↑のほうに書いてます。オブラートに包んでないので(汗)18になってからまた読みに来てください！ (2018年9月9日 14時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
希羽( ￣▽￣) - 第17話の間の話って、18↑ですか？ (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0d606e3b63 (このIDを非表示/違反報告)
希羽( ￣▽￣) - もう最高ですぅぅぅ、、、。 私まだ18↑読めないんですよね、、、、。残念過ぎます、あと何年だろう。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0d606e3b63 (このIDを非表示/違反報告)
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