第十四章 ページ16
「早く俺を喰べて」
その言葉に、ごくりと喉が鳴る。
αとしては有難い話だ、Ωが自発的に身を差し出してくれているんだから。
でも、何かの「妥協案」として俺を求めるのであれば、それは違うと思う。
幾ら、彼が助けを求めようと、俺が裕翔をどれだけ好きだろうと。
腰に置きかけていた手を止め、それで裕翔の両肩を突き放した。
「Aさん……」
「そう名前を何度も呼ばないでくれ、気が狂いそうになる」
「俺がいいって、言ってるのに」
「嗚呼そうだな」
ふーっ、と荒く息を吐き出しながら、そこに座った。
裕翔にも座るように促すと、しぶしぶ座ってくれた。
「……何があった？」
できるだけ優しい声で。
額から流れる汗をそのままに、眉間に皺を寄せてこう聞いた。
「お前に何かあったのは分かった。
その対処策に、俺に身を捧げようとしているのも分かった。
でも、……俺はそれを望んでいない。
何か訳があるなら、話してほしい」
固く握ったスーツのズボンの布は、くしゃくしゃになってしまっている。
それでも俺は、この傷心のコイツに手なんか出したくなかった。
「頼む、話してくれ」
そう繰り返すと、裕翔は視線を床に落として。
ぽたり、と涙を零した。
「……αに、襲われたんだ」
おおかた予測はついていた筈だったのに、心臓が大きく音を立てた。
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空弥(プロフ) - 桜坂さん» わああああ、よきですよきですっ。電車でイチャイチャしてるところめっちゃ書きたいです……。ありがとうございます、更新ゆっくりですが、お付き合いいただけると嬉しいです (2018年11月10日 21時) (
レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
桜坂(プロフ) - 以前コメントさせて頂いたものです！デートの案なのですが遠出して海を見に行くなどもいいのではないでしょうか？電車の小話とかも出来ますし、それとこれからもゆっくり頑張ってください (2018年11月7日 19時) (レス) id: 96c3d36cf4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼紫(プロフ) - 希羽( ￣▽￣)さん» 18↑のほうに書いてます。オブラートに包んでないので(汗)18になってからまた読みに来てください！ (2018年9月9日 14時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
希羽( ￣▽￣) - 第17話の間の話って、18↑ですか？ (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0d606e3b63 (このIDを非表示/違反報告)
希羽( ￣▽￣) - もう最高ですぅぅぅ、、、。 私まだ18↑読めないんですよね、、、、。残念過ぎます、あと何年だろう。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0d606e3b63 (このIDを非表示/違反報告)
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