車で轢いた女は片思いの人だった - 【三途春千夜】 (ページ6)

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今日はピンク頭は仕事の日だ。

当たり前だ、白の仕事服のシャツを着ていたからだ。

私も仕事しているのだが、ピンク頭よりも大変な仕事なのだ。

分厚い、国語辞典なほどの書類を任されたり、間違えたところは全部私に来るのだ。

残業に入ると、光一つで全部仕事をこなす。

転職したいなと思い込むと仕事の量が増えてくる。

ぼーっとしているだけで書類10枚以上机に置いてある。

『ゆっくりとくつろいで疲れを取ろう…、人の家でくつろぐのは失礼だけど…』

手を伸ばしソファーに寝転ぶと、クスっと笑い声が聞こえた。

目を開けると、知らない男がいた。びっくりのあまりソファーから落ちる。

「ヤク中、嘘ついてんじゃん♡」

「よく見ると、可愛いじゃん」

鍵を閉めたはずなのに？！

「いくら、鳴らしても出てこねぇーからドア壊したわってヤク中に言っといてくれ」

『壊した？！』

どうやって壊したのこの人たち？！めっちゃ怖いし、いつここにいたの？！

「右足大丈夫か？」

『え？』

「包帯巻いているからな」

「っで？どうする竜胆？」

名前？このウルフカットの紫頭の人竜胆っていうんだ。

「自己紹介する、俺は灰谷竜胆」

「俺は灰谷蘭」

あ、兄弟の人なんだ。ってか、首に刺青描いてあるんだけど何だろう？

『Aっと申します、あの質問よろしいですか？』

「敬語は使わなくていいぞ」

『あ、はい』

優しい人。

「何～？♡」

『首の刺青は何ですか？意味などあるのですか？』

すると、二人共は口を開けたまま目を合わし刺青を隠した。

「ははー…何でもない」

「おしゃれで付けただけだよ～♡…」

誤魔化してるなこの人、絶対危ない人たちだなこの人たち…。

『まあ、全然興味ないから大丈夫』

絶対反社の人かもしれない。そう危機感をもつ私であった。