６７．忘れた記憶【貴方】 ページ17
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『お母さんに謝りたい お父さんに我儘を言いたい
美味しいものを好きなだけ食べたい
勉強なんてもうしたくない 嫌いな奴に中指を立てたい
嫌いなことから全て目を逸らしたい
好きなことだけをして好きなものだけを見て生きていきたい』
ぐ「…じゃあ、お前は此処を出るべきじゃねぇの」
『…』
ぐ「此処を出て、お前のやりたいことをちゃんと両親に話すべきだ
そして…」
『私は此処で生涯を過ごす』
ぐ「……、…は？…」
げ「…なに、言ってん、の…？」
あ「…、馬鹿なん？」
た「Aのやりたい事って此処を出ない事には叶えられないんだよ？…分かってる？…」
『あぁ、分かってる。此処を出なければ両親にも会えない。嫌いな奴にも中指を立てれないだろうな』
か「じゃあ！！！」
『でもそんなことよりも叶えたいことがある
私の将来の夢を思い出したんだ』
や「…将来の夢…？」
『そう、将来の夢
ずっと私は何にも興味が無かったけど、コレだけは今でも叶えたいと思ってる
それは
此処、限界神社の関係者になること』
こ「……それって、…」
『私は此処がどんな場所か知ってて自らの足で此処に来た
お前らがどんな神なのか全て分かっている上でお前らと数日を過ごしていた』
そう言った途端周りの木々が激しく揺れ出した
まるで慌てるように、そして動揺するように
私を挟んでいた７人は息を殺し、私の言葉を待っている
次の言葉次第では私は殺されるのだろうか
まぁ、今はそんなことどうでもいい
『そう怖い顔をするな、小さい頃からの夢の話だぞ？もっと楽しそうに聞け』
ぐ「っ、…お前は…、…事の重大さに気付いてない…
俺達はｯ！！！」
『あぁ、思い出した。お母さんの約束、私ずっと破ってたわ』
げ「…なんだよ急に」
『今思い出したんだけどさ、私、一人っ子じゃないんだよね』
こ「……それがどうしたの、お母さんとの約束は？…
ねぇ、さっきから何が言いたいの？Aの事が全く分からないんだけど…」
『うん、ちゃんと説明する。私にはね…えーっと…１…２…３…４…えーっと、９歳差の妹が居たんだ』
忘れもしないあの光景
笑顔で私の手を握るお母さんとそれを見て必死に声を抑えながら泣くお父さん
『私は
.
妹を殺した』
私のその言葉と共に木々の騒がしさは止んだ
まるで世界の時が止まったかのように静かな時が流れた
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badendingが好きすぎる人(プロフ) - 限界神社のところで夢主がそのまま神隠しのままってのもいいなと思いました。とても素敵な作品だなと思いました。 (1月2日 20時) (
レス) @page48 id: bf718d8470 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 実は2、3年前くらいから知っていてまた読み返しました、容などとても印象深くて心にずっと残っている作品です。約三年間忘れることのなかった作品作者様でとてもお気に入りですちょっと怖いですかね、本当に大好きですこれからもずっと応援しています。長文失礼しました (2023年1月24日 11時) (レス) @page48 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく - 焼きパンとかねごんがチューはやばいwwwそして美香ちゃんはやめてあげなさい､､､とっっっってもおもしろかったです！これからの活動頑張ってください！ (2022年12月14日 16時) (レス) @page48 id: 8b39de642b (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 一気読みしました！笑える場面もあればすごく感動する場面もあってすごく楽しめました！！！ (2022年8月7日 0時) (レス) @page48 id: fe8a74df49 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - コメント失礼します。すごくわかりやすくて、神様たちの説明までしてくれて、ほんと読みやすくて、めっちゃ感動しました…素敵な作品を書いてくださりありがとうございます。 (2022年7月12日 0時) (レス) @page48 id: b760fa3631 (このIDを非表示/違反報告)
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