またもやここで番外編ーバレンタインー ページ15
何か、一巻終わるの早いなー。ってことで、またもや番外編作りました！
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今日はなんとバレンタイン！
料理苦手だから、エラム殿に教えていただきます！
「エーラームーどーのー！」
「何ですか？って、何をそんなにいっぱい抱えているんです！？」
私が今抱えているのは、牛乳、カカオ、チョコレート、セミの抜け殻などなど……。
「ちょっと待ってください！？チョコレートがあるならカカオ入りませんよね！？ていうか、なぜセミの抜け殻があるんですか！？」
「えっ、いや、いるかなー？って」
「入りませんよ！」
いらないんだぁ。なーんだ、探して損した。
ま、とりあえず、チョコ作りはっじめー！
「人参なんていれませんよ！」
「ええ！？」
「何入れてるんですか！？」
「マンドラゴラ……」
『キャアアアア！』
うるさ！
「……なんですか、それ」
「ドクツルタケ。真っ白で綺麗なきのこだったから、つい……」
「殺す気か！」
「何してんですか！？」
「人の血を入れると美味しくなるって、聞いたことがあるから……。イテッ」
「魔女じゃないんですから！」
「出来たー！」
開始から約5時間！やっとできたー！
「エラム殿、ありがとうございます！」
「い、いいえ……」
周りにはたくさんの失敗作品。
そして、目の前には人数分の綺麗なチョコレート！
はじめてこんなに綺麗にできたかも……。
よし！
「エラム殿！いつもありがとうございます！」
「……え？」
綺麗にラッピングされた袋を見て、目を点にするエラム殿。
「わ、私に、ですか？」
「？はい。そうですけど？あ、嫌、でした……？」
そう言うと、首が取れるんじゃないかってくらい横に振るエラム殿。
「あっ、ありがとうございます！」
「いえいえ」
皆さんがいるところへ行き、チョコを渡す。
私が作ったと言ったら、顔を真っ青にしながら笑顔で受け取ってくれた。
いや、真っ青って……。あれ、苦笑いじゃ？ま、気のせいか。
「……！？お、美味しい！？」
他の人を見ると、喜んで食べてくれている。
「殿下、私が美味しいものを作るのがそんなに珍しいですか？」
「ああ！……あ、いや、そんな事は……」
正直ですね。
ま、でも……。
皆さんが喜んでくれたから、それでいっか！
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作者名：真希 | 作成日時：2017年8月30日 18時
