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「殿下には、とんだご迷惑をおかけしました。お許しください」
少しして、殿下、ダリューン殿、ヴァフリーズ殿が出てきた。
そして、殿下に頭を下げているダリューン殿。
そんなダリューン殿に、優しく許す殿下。
「お前は正しいことを言ったのだろう？」
「はい。カーラーン殿も同じように考えておいでです。別に、罪を分かつつもりはありませんが、陛下に、ご忠告申し上げた方がよいとおっしゃったのはカーラーン殿です」
その言葉を聞き、そっと笑みをこぼす殿下。
「そうか……。カーラーンは、私の意を
あああああ！いますぐ言いたい！カーラーン殿が裏切り者だと、いますぐ言いたい！
はいどうも、Aです。自己紹介、これで何度目でしょうかね。
私は今、殿下の隣にいます。
殿下は、とても緊張した面持ちでいられます。
それが可愛いと思ってしまう私は、重症なのだろうか……。
すると、どこからか出撃の合図がなった。
そして、その後、陛下の声が聞こえた。
「
パルス歴代の諸王よ！
聖賢王ジャムシード！
英雄王カイ･ホスロー！
その他の王者の霊よ！
我が軍を守りたまえかし！
」
その後に兵たちの威勢の良い声が続く。
「「我が軍を守りたまえかし！」」
「
王の突撃合図の後に、兵たちの
やばい、鼓膜が破れそう。
突撃した少し後で、兵たちが溝に落ちていく。
そして、その溝が炎の海と化した。
「アルスラーン殿下、お退がりください！」
「一旦退くぞ！殿下をお守りしろ！」
「退け！退けーーーっ！」
私は、兵たちに押され、少し広い場所に出た。
「痛！」
それと同時に、馬から落ちた。
「はっ、はぁっ、はぁ、はぁっ！」
落ち着け、落ち着け私！一旦落ち着け！
「……そうだ、殿下っ！」
辺りを見回すも、殿下らしき人の影は見えず。
私は1人、そこで立ちすくんでいた。
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作者名：真希 | 作成日時：2017年8月21日 18時
