リアリストの葛藤【２】 (ページ1)

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51 部活と男心ページ1

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武知さんの提案で行われた今日の電話。…というかテレビ電話。

最初こそすっぴんなのを気にしてたけど、向こうも何も言わないし特に気にしないことにした。

彼も関西弁を解禁し(今までもちょっと出てたけど)、お互いリラックスした会話を楽しむ。

「そういえばダンス以外に水泳もしてたんだね」

海青「あ、また何か調べた？狡ない？そっちばっかり」

だって色々出てくるから。

彼は職業柄インタビューを受けるし、その情報がネット上に残る。

あまり本人から知らされていない情報の話するのは良くないかなーと思ったけど、話題に困った時の無難な情報だけは何となく調べておいたのだ。

男前集団なこともあって、恋愛絡みのインタビュー記事もあったけどそれは見なかった事にした。

海青「まぁ興味持ってもらう事に悪い気はせんけど。で、水泳がどうかした？」

「あ、そうそう。背中広いなーって思ってて、
　それで水泳って知ったら納得したって話です。水泳選手とかも大きい背中してるから」

「特に広背筋とか腹斜筋とか本当彫刻みたいで。恰好いいもあるんだけどやっぱり綺麗だなーって思ってて。
大きい身体だけど衣装着るとスマートで、バランス良く無駄なところなんて無いんだなーと…」

海青「ちょ、ストップストップ褒め過ぎやて。めっちゃ嬉しい褒め方してくれて嬉しいですけどもう充分です」

彼の筋肉に持っていた印象をつらつら語ると、顔を隠して俯かれてしまった。

…やり過ぎた？

でも先日から人たらし的発言をする彼への仕返しの意味も込めてるからこれくらい許してほしい。

海青「あー…高橋さんは部活何してた？」

「んっとね、柔道やってた」

これを言うと男性からは「え、俺投げられちゃう？」とか言われるのは柔道部あるあるな気がする。

理由もなく投げるわけないだろう、まぁ場合によっては抵抗の方法として使う事はあるかもしれない。

彼はそうじゃないと良いなという期待を込めて伝えると、一段上の回答が返ってきた。

海青「あ！俺も最近やってる！」

やってるんかい。

脳内で道着姿を想像する…うん、似合うな。絶対似合う。格好いい。

あと絶対強いな、あの上背であの筋肉だし。

「そうなの？大人になってから始めるって凄いなぁ」

海青「今はやってない？」

「はは、やってないよ、小中まで」

海青「そうなんだ…」

そんな残念そうな顔されてもなぁ、、

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