大キライ。大好き。 2 -JUNGKOOK-

モヤモヤ ページ16

──

あれから数日後

7時間目の授業中



もう少しで帰れるというのに！



…私、今すっごく不機嫌です。





なんでかって？

それは、
今日の朝にさかのぼる。




──

いつも通り、教室に入る。
ガヤガヤとした教室。

皆、文化祭のことを話してるみたい。



…ん？
さっきから
“ジョングク”というワードが
男子の方から聞こえる。

耳をすませば、


「ジョングクとハヨンさんの
　カップルダンス、
　ほんとお似合いだよなー！

　あいつらがリアルなカップルでも
　俺、文句言わねぇわー」

「俺もー」


なーんて会話。



…やっぱり、私なんかじゃ
つりあわないよね。



はぁ。

…本日37回目のため息。←




YJ『聞・く・な』


ヨンジに耳をふさがれる。



『聞こえちゃうもんは
　聞こえちゃうよ…

　所詮私なんかじゃ…』



YJ『人の目なんか気にしちゃだめ！


　 他の人がなんと言おうが、
　 ジョングク君はAに
　 ベタ惚れしてるじゃん

　 大丈夫』


『そう…かなぁ……』





…はぁ。(38回目)

────


それから、
ずっとモヤモヤしてる。


そんなことばっか考えてたら、
7時間目終了のチャイムが鳴った。




考えちゃだめだ、
そうだ、私。考えるな。


自分に言い聞かす。









──









ほんとに今日はついてない。



この後、
あんなことがおこるなんて、

この時の私は
想像もしてなかった─

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