大キライ。大好き。-JUNGKOOK-

行け ページ17

『ねぇ、ジョングク』



JK『ん？』





いつもの帰り道、
私はグクにこんな質問をしてみた。




『グクってさ、

　複数の人と付き合うこととか
　できちゃうの？』





グク、ごめんね。
こんな質問しちゃって。

でも、
気になるんだよ。

ヨンジが一番傷付きが少なく済む方法。






JK『俺がそんなことすると思う？』





そんなこと、信じたくなくて。

必死で首を横に振る。





JK『俺、けっこう一途だよ

　 ガキの頃からずっと
　 初恋したまんまだしね(笑)

　 そいつ以外の人に告白されても、
　 全部断ってる

　 気持ちは嬉しいけど、
　 中途半端な気持ちで
　 付き合っちゃったら
　 逆に相手を傷付けるから』





──グクなら話せる。
　 私がずっと悩んでること。






『グク』


JK『相談か？』



『うん』






目を合わせたくなくて、

うつむきながら話しはじめる。






『ヨンジがさ、
　セフンと付き合いはじめたって。』




JK『うん』






　『すごい嬉しいよ、
　親友の夢が叶うのは。

　でもね、
　セフンはハニ先輩とも付き合ってて。

　ほんとは、
　ヨンジに
　セフンなんかやめとけ
　って言いたい。

　けど、
　目輝かせてセフンの事話す
　ヨンジを見てると、
　そんなこと言えなくて。』







気付いたら涙が溢れてた。






JK『Aは優しいね』



そういって、私の涙をぬぐってくれる。




『でも』





JK『でもね、

　 ほんとにヨンジさんの事
　 大事って思うなら
　
　 言った方がいい。



　 ヨンジさんは今それ聞いたら
　 ほんとに辛いと思う。

　 でも、
　 ずっと経ってから
　 そんな事言ったら、

　 よけい消せない。

　 思い出は作れば作るほど
　 手放せなくなる。




　 俺だって、
　 ずっと好きな奴に告白できないのは
　 過ごした時間が長いから。

　 失敗したところで、
　 今さら想いなんて
　 消せねぇから。




　 だからA。



　 ほんとにヨンジさんが大事なら


　 今、行ってこい。』









やっぱり、
グクに話して良かったよ。






『うん

　ありがと』







JK『じゃあ、学校まで急いで戻って
　 言ってこい！


　 …おまじない。』





そういって、
グクは私を抱きしめる。









私もグクと一緒の気持ちだよ。




グクと一緒にいる時間が長いからこそ、

言えないの。

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