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──作戦決行当日。
山を一望できる集合場所の崖で夕陽と、薄らと明かりが灯った建物を荼毘さんと２人で眺める。
『やっと施設に入ったみたいですね。』
荼毘「随分時間がかかったな。１日だけで情報は集められるのか？」
『ここまで来たらやるしかありません。そっちに情報を送るのは明日の丁度この時間にします。』
そろそろ僕も行動を移そうと、フードを深く被る。
此処からならただ真っ直ぐに進めば、施設に辿り着けるだろう。
『じゃあ荼毘さん。僕は行きますね。』
荼毘「………A。」
『はい──……っ！』
名前を呼ばれて反射的に振り返ると、口の端に感じた柔らかくて温かい感触。
荼毘さんの顔が凄く近くて、キスされたんだと理解するのに時間は掛からなかった。
呆然とする僕を見てニヒルに嗤った荼毘さんは「ここならセーフだろ。」と一言呟いてからヒラヒラと手を振って森の奥へと姿を消した。
『──……はぁ……』
荼毘さんって……よくわからないな。
先生ほどではないけど、謎が多いっていうか何て言うか……。
ちょっと顔が熱いけど、夏の熱さのせいにしておこう。
『今から出発して……早足で大体１時間ってところか。』
夕陽の方向に進めば迷うことはない。
沈むのも時間の問題だ。早いところ行動しよう。
崖から飛び降りて着地と同時に走り出す。
──見ててください先生！絶対に成功してみせます……！
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出発してから約１時間。
予想通りの時間に、雄英のいる施設に辿り着くことができた。
薄暗い中走ったせいか、服は少し泥だらけで頬に切り傷ができたのかピリッとした痛みもある。
だけど好都合。この方が侵入しやすい。
深呼吸して緊張を解す。
これは本番。一発勝負だ。バレたら終わる。
よしっ！と気合いを入れて硝子張りの扉に手をかけ、グッと押すと意図も簡単に扉は開いた。
ここまできたらもう戻れない。
大丈夫…自分を信じろ……
『──……だ、…誰かいませんかっ…！』
僕が絞り出すような声をあげると、少し経ってから通路の奥から何人かの足音が近付いてくる。
そして通路から現れたのは、イレイザーヘッドとプッシーキャッツのマンダレイ、ピクシーボブの３人。
イレイザーヘッドは僕を見るなりゴーグルを装着し、戦闘体勢に入る。
憶えてくれたのは嬉しいけど、今は闘ってる場合じゃないんだよ。
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ミヤビ(プロフ) - すらいむさん» ご感想ありがとうございます！更新を楽しみにしてくださってありがとうございます。頻度は低くなりますが、何卒よろしくお願いいたします。 (2021年1月14日 16時) (
レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 通りすがりのなめくじさん» ご感想ありがとうございます！この作品をリピートしてくださってるなんて……凄く嬉しいです！！これからもよろしくお願いいたします！ (2021年1月14日 16時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
すらいむ(プロフ) - お疲れ様です！いつも楽しみに拝見しています。これから完璧な敵になるように育てられていく鬼龍くんを見るのが楽しみです。これからもお身体に気をつけて頑張ってください！ (2021年1月8日 2時) (レス) id: 1d56f99afd (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのなめくじ - こういうのはさぁ、、、好み！！！！！ 偉そうにすみません、もう何度かリピートさせていただいております、、めっちゃ好きです、文章お上手です控え目に行って最高です。かわいそ可愛い鬼龍くん大好きです、、、！生きる糧です応援してます、へへ (2021年1月6日 18時) (レス) id: d08d48dc41 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 雫さん» お気遣いありがとうございます！雫様もお身体に気を付けてお過ごしください！ (2020年12月18日 22時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2020年10月27日 14時
