3. ページ24
鏡舎を辿り、着いたのはオンボロ寮。
てっきり植物園かと思ったのに。
………っていうか、
『あっっっっっづいぃーーっ!!』
オンボロ寮が砂漠みたいに滅茶苦茶暑かった。
学園中が寒いと思って厚着したのに逆効果だよどーなってるの?!
レオナ「厚着しすぎだ馬鹿。」
『しょうがないじゃないですか!!サバナクローは大雪なんですよ?!』
カリム「へぇ、そっちの寮も雪なんだな。」
ラギー「入り口の半分の高さまで積もっちゃって大変ッスよ。」
ジャミル「そこまで一緒なのか……やっぱりあの魔法石が無いと季節が逆転するようだな。」
カリム「いや、みんなバラバラみたいだぞ。
イグニハイドは猛暑らしいからな。」
『猛暑って……クーラーは?イグニハイド寮にクーラーあったよね?』
レオナ「機材が殆んどイカレちまったとか言ってたな。クーラーも使えねぇだろ。」
『えぇ〜…、クーラーがあれば温度調節出来たのにぃ〜…』
ユウ「あのぉ〜……そろそろいいですか?」
『あ、ごめんねユウ君。』
手袋とマフラーを外して上着を脱いでからシャツを二の腕まで捲った。暑くて暑くて堪らんのよ。
さて、ボク達が此処に呼ばれたのは、この異常な現象の原因を解決するためらしい。
なんでも学園の魔法石が妖精に盗まれて、女王のティアラの装飾に使われたから、この異常気象が発生していたようだ。
しかもあの《フェアリーガラ》にこの学園の植物園が選ばれるとは……成る程、だからオンボロ寮に集まったんだね。
『…で、一応王族のレオナさんと、パーティー慣れしてるカー君が潜入して魔法石を取り返す……と。』
レオナ「一応って何だ。一応って。」
ジャミル「カリム!お前はどうして面倒なことを安請け合いしてくるんだっ!!
そういうことは《一度持ち帰ってから検討します》と言えと教えただろ!?」
ラギー「レオナさん!面倒事に俺とAを巻き込まないでください!
どうせ面倒な事は全部俺達に押し付けようって魂胆でしょ?!」
カリム「でも、皆困ってたみたいだし。俺達で力を合わせれば、きっと大丈夫だ。」
レオナ「うるせぇな……俺だってやりたかねぇよ……」
『ボク達の方がやりたかねぇっすよ。』
面倒なこと持ち込まないでくださいよ。
本当に………切実に……。
フェアリーガラといえば、妖精のお祭りだって聞いたことある。
NRCに次期妖精の王がいるじゃないか。
。
236人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミヤビ(プロフ) - 神蘿さん» リクエストありがとうございます!イベントストーリーは順次UP致しますので今暫く御待ちください! (2020年11月26日 22時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
神蘿 - リクエストです! ゴーストマリッジ、スケアリーモンスターズの小説をお願いします。これからも更新頑張ってくださいm(_ _)m (2020年11月16日 20時) (レス) id: 7e47203457 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 黒猫さん» ご感想ありがとうございます!沢山笑っていただけてとても嬉しいです。これからも頑張ります! (2020年9月16日 22時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - とびちれwwwwwレオナさんドアの開け方ww笑いが止まりませんw更新まってますっ! (2020年9月7日 0時) (レス) id: 92bf4c121b (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 誓雨さん» ご感想ありがとうございます!『あつまれ』の反対は何だろう?と自分なりに考えた結果、『とびちれ』になってしまいましたww笑っていただけて嬉しいかぎりです!ありがとうございました! (2020年6月17日 12時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミヤビ | 作成日時:2020年6月13日 1時