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ジャミル「……大丈夫か?」
『うぅっ…ジャミ君〜…』
ジャミル「Aも災難だな。降りれるか?」
『…………、』
ジャミル「登ったら降りられなくなるところはやっぱり猫だな。」
うむむ……恥ずかしい……。
だって逃げるのに必死だったしヴィル先輩メチャクチャ怖かったんだよぉー!!
爪で木を引っ掻けながら降りるしかないかなって考えてたら、ジャミ君がボクを呼んで両腕を広げてる。何してんだろう?と首を傾げた。
ジャミル「ほら降りてこい。」
『え、だってジャミ君《怪物》チームでしょ?』
ジャミル「降りられなくなってる奴を放っておけないだろ。見逃してやるから俺に向かって飛び降りろ、受け止めてやる。」
『トゥンク』
ジャミル「口で言うな。」
やだジャミ君カッコいい惚れちゃう。
それ女の子にやったらイチコロよ。
折角受け止めてくれると言ってくれてるからお言葉に甘えて……。
少しずつ方向転換してジャミ君に狙いを定める。
狩りの本能のせいか、お尻をふりふりして飛び降りる準備に入る。
それを見たジャミ君が口元をヒクリと引きつらせて「待て待て」と言ってきた。
ジャミル「普通に飛び降りろ。」
『??、これが普通だよ。』
ジャミル「お前のは"飛び掛かる"準備だろ。
そうじゃなくて飛び降りろ。」
同じじゃない?って言ったら「全く違う」って言われちゃったから、ボクなりに飛び降りることにします。
木に掴まりながらなんとか枝の上に立って降りる準備に入るけど足がプルプルする。
こうやって下をみると結構高い。よく登れたなボク。
ちょっと怖いけど思いきって『えいやっ!』と飛び降りてみた。
ジャミル「?!、馬鹿違うそういうことじゃないっっ!!」
『飛び降りた後で言わないでぇーーっっ!!』
もう重力に逆らえるわけないよー!!
浮遊感と風を感じながらボクは走馬灯のようにあることをふと思った。
──つか、猫になればよかったくね…?
時既に遅しとはこの事。
ジャミ君が怪我したらどうしようと今更考えてしまう。
ギュッと目を瞑って次の衝撃に備えた。
「【──目標補足、捕獲します。】」
『にゃぁっ?!』
ジャミル「?!」
落下寸前で突然バビュンッ!と横からの衝撃を受けてまた宙に浮かぶ。
いつまで経っても地面が近づいてこないし、誰かに抱えられてるけど、ジャミ君は下にいて此方を吃驚した顔で見上げている。
じゃあ誰?とちょっと真下を見たら、なんとオルト君だった。
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ミヤビ(プロフ) - 神蘿さん» リクエストありがとうございます!イベントストーリーは順次UP致しますので今暫く御待ちください! (2020年11月26日 22時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
神蘿 - リクエストです! ゴーストマリッジ、スケアリーモンスターズの小説をお願いします。これからも更新頑張ってくださいm(_ _)m (2020年11月16日 20時) (レス) id: 7e47203457 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 黒猫さん» ご感想ありがとうございます!沢山笑っていただけてとても嬉しいです。これからも頑張ります! (2020年9月16日 22時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - とびちれwwwwwレオナさんドアの開け方ww笑いが止まりませんw更新まってますっ! (2020年9月7日 0時) (レス) id: 92bf4c121b (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 誓雨さん» ご感想ありがとうございます!『あつまれ』の反対は何だろう?と自分なりに考えた結果、『とびちれ』になってしまいましたww笑っていただけて嬉しいかぎりです!ありがとうございました! (2020年6月17日 12時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミヤビ | 作成日時:2020年6月13日 1時