2. ページ31
.
AFO「そういえば今日はクリスマスだったね。
あぁすまない、君へのプレゼントを買いそびれてしまったようだ！」
『ぇ…、』
AFO「可愛い僕のA……。
今年のプレゼントは何が良いか…、教えてくれるかい？」
『っ、』
も、もうわかってるじゃん…！！
意地悪く笑う先生。
きっとヤドリギだとわかってから気付いたんだ。
さっきまでの寒さは何処へやら。
一気に体中が熱くなって目を逸らす。
『ぁ…の、』
AFO「ん？」
『っ、…せ、…が、ぃ』
AFO「ん？なに？聞こえないなぁ。」
『〜っ…、せん…せ、が…、』
AFO「ごめんね、もう少し大きな声で教えてくれ。」
『〜〜〜っ…！』
先生が意地悪だ！
何か変なスイッチが入ったみたいでわざとらしく聞かれてしまう。
AFO「さぁ早く。クリスマスが終わってしまうよ。」
『〜っ、』
ヤドリギを握る手に力が籠る。
もうこうなったら灼けだ！と、意を決して先生を見上げた。
『プ、プレゼントは…、先生が…、いい！』
AFO「…、」
『いっぱい抱き締めてほしい…！いっぱい撫でてほしい！
いっぱいキ、キス…っしてほしい！そ、それから…！』
AFO「うん。」
『っ…、いっぱい、愛してほしいっ…、』
AFO「──…よくできました。」
『わっ！』
言ってやったぞ！と思った瞬間、先生が僕を抱き上げて足早に歩いていく。
少しして辿り着いたのはいつも僕達が寝てる寝室。
ゆっくりとベッドに寝かされて、触れるだけのキスを落とされた。
『んっ、ぅ、』
あぁ、折角買ったのに…、
ヤドリギの下じゃないと意味ないのに…、
何度も啄むようなキスをされながら、どうやってコレを上に持っていこうかと悩む。
すると先生がヤドリギを掴んで、真上にある機材の配線に括り付けた。
上手いことぶら下がったみたいだけど、なんだか思ってたのと違う。
『…変ですね。』
AFO「仕方ないよ、他に下げられる所無いし。
それにクリスマスも終わってしまうからね。」
『ふふっ、なんか笑っちゃいそう…、』
AFO「ふっ…、」
なんとも変に飾られたヤドリギを見上げ、2人で笑い合った。
そして頬を優しく撫でられ、見つめ合う。
AFO「──A、愛してるよ…、」
『……ぼ、…僕も…、愛してます…、』
ヤドリギの下で、触れるだけのキスをする。
これで本当に永遠の誓いを立てられたのか定かではないけど…、僕にとっては最高のクリスマスになりました。
……来年はちゃんと飾れるのを買ってこよう。
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様コメントありがとうございます。実は…という感じで綴らせていただきました。 (1月12日 1時) (
レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！荼毘も弔も昔鬼龍君にあってたんですね！赤ちゃんの鬼龍君とか想像するだけで可愛い... (1月11日 20時) (レス) id: 94da43d755 (このIDを非表示/違反報告)
個人情報は処罰 - はあぁぁぁぁ、、、、、、、、、、。すき…、、、、、泣きそう。 (12月14日 22時) (レス) @page29 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
アマンダ - 疲れが弾け飛びました!!もう本当に大好きです!!あれだけの情報からこんなに素晴らしい作品を生み出せるなんて尊敬を超えて崇拝したい!!私のリクエスト題名で少し長めという言葉を見た時心臓握られたかと思いました。本当に本当に有難うございます！私の心の支えです😭 (12月2日 0時) (レス) @page21 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - アマンダさん» アマンダ様、リクエスト承りました。完成まで暫くお待ち下さい。 (11月23日 19時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミヤビ
| 作成日時：2023年11月3日 8時
