おやすみなさい (AFO) ページ29
.
AFO「…………、」
『……、』
──あ、疲れた顔してる…。
先生は時々、露骨に疲れた雰囲気を醸し出すことがある。
アジトのモニターをただジーッと見つめ、足を組みながら足首をゆらゆら揺らす。
この足首を揺らすのは決まって疲れた時のサインだ。
因みに無意識でやってるっぽい。
『先生…、』
AFO「…ん？」
ほら、呼び掛けてもワンテンポ遅い。
相当お疲れの様子…。
側にある大きいソファに腰を下ろし、自分の膝をポンポン叩く。
それに気付いた先生は小さく笑うと、椅子から立ち上がりソファの方へと寄ってくる。
隣に腰掛けたかと思えば大きな体が大きく傾き、僕の膝の上に頭が乗せられた。
『そういえばこの前スーパーで豆苗買ったんですけどね。』
AFO「ん？」
『豆苗は切っても水をあげればまた生えてくるって聞いたんで、試しにやってみたんですよ。』
AFO「うん。」
『そしたら1週間で豆苗が生えてきて、なんだか得した気分になっちゃいました。』
AFO「ハハハッ、小さな幸せってやつかな？」
『そうですね。』
別になんてこと無い会話。
でも先生は嫌な顔1つせず、ちゃんと聞いてくれる。
お互いに手を握りながら他愛もない話をするのが、とても穏やかで…幸せで…心地良い。
『先生…。』
AFO「何だい？」
『僕…、先生と一緒に叶えたい夢があるんです。』
AFO「どんな？」
『…全部終わったら……、海が見える景色の良い家で、静かに暮らしたい…。』
AFO「……。」
『誰にも邪魔されない…、僕達だけの場所。
"第二の人生"…、なんて大袈裟でしょうけど、先生と一緒に過ごせたらなぁって。』
AFO「…それは良いね。
僕もAと2人でのんびりと暮らしたいものだ。」
『…いいんですか？』
AFO「勿論。君の夢なら、必ず叶えてみせるさ。」
優しく笑った先生は、僕の頬を撫でる。
『約束です。』とその手をとって、お互いに笑いあった。
それから暫く他愛もない話を続け、刻々と時間が過ぎていく。
次第に先生からの相槌も小さくなっていき、気付けば僕の膝枕のまま穏やかに寝息を立て始める。
そんな先生を起こさないように、そっとキスをしてブランケットを掛けてあげた。
『──おやすみなさい…、先生…。』
.
.
『──おやすみなさい。』
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ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様コメントありがとうございます。実は…という感じで綴らせていただきました。 (1月12日 1時) (
レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！荼毘も弔も昔鬼龍君にあってたんですね！赤ちゃんの鬼龍君とか想像するだけで可愛い... (1月11日 20時) (レス) id: 94da43d755 (このIDを非表示/違反報告)
個人情報は処罰 - はあぁぁぁぁ、、、、、、、、、、。すき…、、、、、泣きそう。 (12月14日 22時) (レス) @page29 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
アマンダ - 疲れが弾け飛びました!!もう本当に大好きです!!あれだけの情報からこんなに素晴らしい作品を生み出せるなんて尊敬を超えて崇拝したい!!私のリクエスト題名で少し長めという言葉を見た時心臓握られたかと思いました。本当に本当に有難うございます！私の心の支えです😭 (12月2日 0時) (レス) @page21 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - アマンダさん» アマンダ様、リクエスト承りました。完成まで暫くお待ち下さい。 (11月23日 19時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2023年11月3日 8時
