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それから車で家まで送ってもらったが、別れ際に手の甲にキスをされてからの記憶が曖昧で、気が付けばベッドの上でうつ伏せになっていた。
まだ心臓がバクバクしてるし…、顔が熱い…、
のそのそと起き上がり、上着を脱ごうとしたところで気が付いた。
『マフラー借りたままだった…。』
黒地のふかふかマフラーを手にどうしようかと悩む。
次の撮影の時に返すべきだろうけど、忘れたフリしてまた会う口実作れそう……、
と心の奥底で最低な事を思いついてしまう自分に嫌気が差し、頭を振って邪気を払う。
死柄木社長と僕はただの仕事関係の間柄。
僕のファンとしていてくれてるけど、身分は向こうが断トツ上だし、何より男同士でこんな考えは気味悪がられる。
帰り際のキスは多分、海外流の挨拶の名残だ。
起業する前にいろんな国に留学してたって言っていたし、きっとそれだろう。
それに……、奥さんだって、いるだろうし。
『あんなにカッコよくて、結婚してないわけないもんな。』
結婚指輪はしてなかったけど、仕事柄あまり付けないのかもしれない。
あんなに優しくてお金持ちの旦那さんと結婚できた奥さんはきっと幸せだろうな。
『僕もいつかは可愛い女の子と結婚して、子供が出来て…、今の仕事も続けられたらいいな…………………ん？』
未来の自分の予想図を描きながら次の撮影の時にマフラーを返すことを決め、綺麗に畳んでおこうと広げたが、その時に目に入ったロゴはブランドにも疎い自分でもわかる超超超超超超有名ブランド。
例えるならロイ・ミトン並みのやつ。
『……HARMES…、だったのか…、』
実はこのブランド、知り合いの女性アイドルも持っていて値段を聞いたときは目玉が飛び出そうになった。
《──これね〜、ファンがくれたんだけどぉ〜♡
59000円なんだってぇ〜♡》
それを思い出し、一瞬にして手が震えた。
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──撮影日当日、
今日は遂に、SchurkeJewelryの新作CMの撮影をする日だ。
体調管理を徹底し身なりもきちんと整えて、マネージャーと一緒にSchurkeJewelryの本社へと向かった。
東京のド真ん中にある超高層ビルは、ウチの事務所からでも見ることが出来るくらいデカい建物。
まさかほぼ毎日見ていたあの高層ビルが、死柄木社長の会社のだとは思いもしなかった。
『本日お世話になります。
ミュープロ所属のAです。』
「監督を務めます。速瀬です。」
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ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様コメントありがとうございます。実は…という感じで綴らせていただきました。 (1月12日 1時) (
レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！荼毘も弔も昔鬼龍君にあってたんですね！赤ちゃんの鬼龍君とか想像するだけで可愛い... (1月11日 20時) (レス) id: 94da43d755 (このIDを非表示/違反報告)
個人情報は処罰 - はあぁぁぁぁ、、、、、、、、、、。すき…、、、、、泣きそう。 (12月14日 22時) (レス) @page29 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
アマンダ - 疲れが弾け飛びました!!もう本当に大好きです!!あれだけの情報からこんなに素晴らしい作品を生み出せるなんて尊敬を超えて崇拝したい!!私のリクエスト題名で少し長めという言葉を見た時心臓握られたかと思いました。本当に本当に有難うございます！私の心の支えです😭 (12月2日 0時) (レス) @page21 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - アマンダさん» アマンダ様、リクエスト承りました。完成まで暫くお待ち下さい。 (11月23日 19時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2023年11月3日 8時
