秘密の晩酌 (AFO)勇者ああああ様リクエスト ページ13
リクエスト
──────────
(AFO side)
心地の良い秋風が吹く夜中1時。
月明かりが照らす誰もいないリビングで1人…、
密かに楽しみにしていた、自分だけの特別な時間。
この間買った高級赤ワインと黒霧が用意してくれたつまみがテーブルに並ぶ。
グラスに赤ワインを注ぎ軽く回すと、ふわりと香る独特な芳醇な匂いが鼻を掠めた。
そして一口…、少量を口に含んでワインの旨味をしっかりと味わう。
……うん、これもなかなかだな。
高いだけあってなんとも薫り高い。
つまみに一口サイズのチーズを食べ、またワインを一口。
この些細な時間が、僕にとっての密かな楽しみだ。
誰にも邪魔されることなくひっそりと……、これが実に穏やかで良い。
──ガチャ…、
『………せんせ…？』
寝室で寝ていたはずのAが、リビングのドアから顔を覗かせる。
トイレで起きたのか、それとも僕がいないことに気付いて目が覚めたのか…。
AFO「どうしたんだ？怖い夢でも見たのかい？」
『んーん…、起きたら先生いなかったから…。』
AFO「そうか。寂しかった？」
『ん…、』
小さく頷いたAが愛おしく、つい笑みが溢れる。
テーブルにあるワインとつまみに気付いたAは、小首を傾げ『それなぁに？』と聞いてきた。
AFO「晩酌。」
『ばんしゃく？』
AFO「お酒を飲むことだよ。」
『むぅ…、おやつもある。』
AFO「おつまみ。お酒のお供。」
『先生狡いですっ！』
AFO「ハハッ！君にはまだ早い大人の世界だよ。」
『むぅ〜！』
蔭でこっそりと何かを食べてることが羨ましいのか、頬を膨れさせ睨んでくる。
そんな姿も愛くるしいと思っていると、僕に背を向けてキッチンに向かった。
冷蔵庫を開け、棚から何かを出して準備してる彼を少し遠目から見守る。
そして戻って来た彼の手には、赤い液体が入った僕と同じワイングラスが握られていた。
『んふ〜♪』と誇らしげにするAに苦笑いする。
AFO「こらこら、君にはまだ早いと言ったろ？」
『お酒じゃないです！ぶどうジュース！』
AFO「それはわかってるけどね…、」
『僕も先生とばんしゃくしたいです………だめ？』
AFO「……………………仕方ないな。」
僕の唯一の時間……、だったが、この子のおねだりの瞳には敵わない。
まぁ可愛いし、たまには悪くないかもな。
。
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ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様コメントありがとうございます。実は…という感じで綴らせていただきました。 (1月12日 1時) (
レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！荼毘も弔も昔鬼龍君にあってたんですね！赤ちゃんの鬼龍君とか想像するだけで可愛い... (1月11日 20時) (レス) id: 94da43d755 (このIDを非表示/違反報告)
個人情報は処罰 - はあぁぁぁぁ、、、、、、、、、、。すき…、、、、、泣きそう。 (12月14日 22時) (レス) @page29 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
アマンダ - 疲れが弾け飛びました!!もう本当に大好きです!!あれだけの情報からこんなに素晴らしい作品を生み出せるなんて尊敬を超えて崇拝したい!!私のリクエスト題名で少し長めという言葉を見た時心臓握られたかと思いました。本当に本当に有難うございます！私の心の支えです😭 (12月2日 0時) (レス) @page21 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - アマンダさん» アマンダ様、リクエスト承りました。完成まで暫くお待ち下さい。 (11月23日 19時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2023年11月3日 8時
