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『………これは？』
死柄木「……抹茶ケーキ。」
『……これが？』
死柄木「………ん。」
歪な三角形、ほぼ黒に近い色、生クリームも溶けてドロドロ……、
俺の手作り抹茶ケーキだ。
『作ったの？』
死柄木「……まぁ、」
『よくこんなの出そうと思ったな。』
死柄木「………、」
『………その指は？』
死柄木「…火傷した。」
『もしかして、ミトンしないで触った？』
死柄木「……あぁ。」
『………はぁ。』
あの手袋、ミトンっていうのか。
まぁそれに関してはしなかった俺が阿呆過ぎたんだけど。
Aは呆れたように溜め息を吐いた。
だが、抹茶ケーキとも呼べないような代物を凝視した後、フォークを手に取りザクッ！と音を立てて小分けにする。
『抹茶ケーキとは思えない音なんだけど。』
死柄木「焼き過ぎた。」
『だろうな。』
死柄木「無理して食わなくていいから…、」
『………。』
俺の言葉を聞いたAだが、眉間に皺を寄せながらドロドロの生クリームを浸し、ケーキを口に運ぶ。
Aの口の中からクッキーみたいな咀嚼音が聞こえ、腹を壊さないか心配になった。
少ししてゴクッと呑み込んだ後紅茶を一口飲むと、フォークを置いて俯く。
そして、肩を震わせた。
『……プッ、』
死柄木「？？」
『アハハハハハハッ！！』
死柄木「？！、な、何笑って…！」
『だ、だって、こんな堅い抹茶ケーキ…、食べたことないんですもん！
クリームも液体だし、ほぼ焦げた味しかしない抹茶ケーキって……、ふっくく…、』
死柄木「笑うなって！俺だって真面目に作ったんだからな…！」
『わかってますよ。
普段料理なんて絶っっっっ対にしない弔さんが、僕の為に作ってくれたんですよね。』
久々に見たAの笑顔。
あぁ、やっぱり…、俺この笑顔凄ぇ好きだ。
ずっと見ていたいくらい、大好きだ。
死柄木「……なぁ、A。」
『何ですか？』
死柄木「……ごめん。」
『……いいですよ。
僕も意固地になってましたし、ごめんなさい。』
Aは絆創膏だらけの俺の手を握って笑いかけてくれた。
俺はニヤけそうな顔を見られないようそっぽを向き、「ん。」と短く返す。
Aとやっといつも通りに戻って安心した。
……あ、でもこれは言わないとな。
死柄木「俺が一番先に食うんだからな。」
『はいはいわかってますよ。』
後日、Aの作った抹茶ケーキは最高に美味かった。
勿論…、俺が一番最初に食ったからな。
。
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アマンダ - ミヤビさん» ありがとうございます！！！楽しみにしてますっ！ (11月7日 6時) (
レス) id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - アマンダさん» アマンダ樣、リクエスト承りました。こちらではお話がいっぱいで載せられないので続編にて投稿いたします。完成まで少々お待ち下さい。 (11月3日 8時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
アマンダ - 更新ほんとに嬉しいです！先生かっこいい、リクエストいいですか？鬼龍くんがテレビのスーツを見ていて(先生に似合いそうで)かっこいいって言って先生の誤解で嫉妬とか先生が嫉妬する系が…まぁ先生はいつも嫉妬してるんですけど…受け付けてなかったらすいません！ (11月3日 2時) (レス) @page50 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！！タバコ吸ってる先生絶対カッコええ...鬼龍君も超可愛いです (11月2日 22時) (レス) id: 94da43d755 (このIDを非表示/違反報告)
消しゴム頭(イレイザー) - 死ぬほどかわいい…尊い… (10月15日 13時) (レス) @page46 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2023年2月22日 18時
