あめふりの唄 ページ40
.
(AFO side)
──ザアァァーー…、
AFO「……随分降ってるな。」
午前中は晴天だったが、午後から突然バケツをひっくり返したかのような土砂振りになった。
これからAを散歩にでも誘おうと思ったんだが、これでは外に出るのも億劫だ。
今日は大人しく家で過ごそうと考え、新聞片手にリビングへと足を運ぶ。
ドアを開けて中を見回すと、Aが窓越しに外を眺めて座っていた。
土砂降りだから気になってるのか……、ジーッと空を見てこっちに見向きもしないAを横目にソファへと腰掛ける。
テレビを点けることなく新聞を広げ記事を読み漁った。
そして流し読みすること数分。
視界の端で何やら動いてることに気が付いた。
顔を上げて見てみると、Aが左右にゆらゆらと揺れている。
一定のリズムを刻むかのように動くのをただ見つめてみた。
『〜♪』
AFO「………。」
なんか歌ってる？
耳を傾けてよく聞いてみる。
『あーめあーめふーれふーれせーんせーがー♪
じゃーのめーでおーむかーえうーれしーなー♪』
AFO「………。」
『ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷラン、ラン、ラー♪』
AFO「………。」
何なんだこの可愛い生き物は。
雨なのに機嫌が良いのか、若干替え歌混じりに歌うAが可愛過ぎる。
新聞をテーブルに置き、Aの背後にそっと近寄る。
先程から僕に気付いてない彼の真後ろに座り、足に頬杖をついて歌い終わるのを待ってみた。
『ふんふ〜ん♪』
AFO「…………。」
『ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷラン、ラン、ラー♪』
AFO「……ご機嫌だね。」
『くぴっ？！』
急に僕の声がして驚いたのか、体を跳ねさせたAから変な声が発せられた。
僕は笑いを堪えながら小さい体を抱き寄せる。
AFO「さっきのは替え歌かい？僕が入ってた気がするけど？」
『っ、』
AFO「もう一度歌ってみてくれないか？」
『やぁっ…！』
恥ずかしいのか、耳まで真っ赤だ。
僕に顔を見られないよう腕の中に潜り込んでくる姿が、悶絶するくらい可愛くて仕方ない。
背中をトントンと軽く叩きながらふと外を見てみると、少し雨足が弱まったようだ。
AFO「A、お散歩でも行こうか。」
『お散歩？』
AFO「どうする？」
『行くっ！』
AFO「じゃあカッパ着ておいで。」
『はーい！』
元気よく返事したAの背中を見送り、また空を見上げる。
もうすぐで雨が上がるだろうけど、たまには雨の中の散歩も乙なのかもしれない。
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アマンダ - ミヤビさん» ありがとうございます！！！楽しみにしてますっ！ (11月7日 6時) (
レス) id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - アマンダさん» アマンダ樣、リクエスト承りました。こちらではお話がいっぱいで載せられないので続編にて投稿いたします。完成まで少々お待ち下さい。 (11月3日 8時) (レス) id: 8b80540195 (このIDを非表示/違反報告)
アマンダ - 更新ほんとに嬉しいです！先生かっこいい、リクエストいいですか？鬼龍くんがテレビのスーツを見ていて(先生に似合いそうで)かっこいいって言って先生の誤解で嫉妬とか先生が嫉妬する系が…まぁ先生はいつも嫉妬してるんですけど…受け付けてなかったらすいません！ (11月3日 2時) (レス) @page50 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！！タバコ吸ってる先生絶対カッコええ...鬼龍君も超可愛いです (11月2日 22時) (レス) id: 94da43d755 (このIDを非表示/違反報告)
消しゴム頭(イレイザー) - 死ぬほどかわいい…尊い… (10月15日 13時) (レス) @page46 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2023年2月22日 18時
