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服を握る手に自然と力が籠るのがわかる。
何か言わなければ……何か…
『──……リー君？』
リドル「っ、え……な、に…？」
『大丈夫？お腹痛い？気分悪いの？』
リドル「ち、違うよっ！大丈夫だから！」
心配そうに僕の顔を覗き込むAに慌てて何ともないよと言えば『そう？』と納得いかない顔を見せた。そんな表情も可愛いと思ってしまう僕は末期なのか……。
遠くからAを呼ぶ男女の声がする。
多分彼の両親が迎えに来たんだろう。
『ぼくもう行かなきゃ…』
チェーニャ「えー！マジで行くのー？」
『うん。次は輝石の国に行きたいんだって。』
トレイ「………寂しくなるな。」
『また会えるよトー君！』
ニコニコといつもと変わらない笑顔で話すAはきっとこういうお別れは慣れているんだろう。
別の国に行っても、Aだったらすぐに違う友達を作って僕達の事なんかすぐに忘れてしまうかもしれない。
そう思ったら胸の中がモヤモヤして、端から出逢わなければこんな気持ちにはならなかったのに……と最悪なことを考えてしまった。
Aと目を合わせたくなくて地面を睨んでいたら、手を軽く握られて少しだけ目線を上げると、目が合ってニッコリ微笑まれた。
『ぼくね、リー君と遊べて楽しかったよ！』
リドル「っ、」
『もう此処から居なくなっちゃうけど……サヨナラは言わない。』
リドル「え？」
『だって【サヨナラ】って言ったらもう会えなくなっちゃうもん。
もっともっとリー君や、チェー君や、トー君と遊びたいもん！
いつか何処かで会えるって信じてる……だから
【またね】、リー君！！』
リドル「！！──Aっ…！」
──【またね】…
その言葉を聞いて、僕の中に溜まっていた嫌な感情が一気に無くなった。
Aはとても眩しい笑顔でそう言うと僕の手を離して親の元に走っていった。
『またねー！』と手を振る彼をチェーニャ達と姿が見えなくなるまで見送った。
それからはAが抜けた３人で遊ぶようになった。
彼が居なくなった喪失感はあったけど、いつか【また】会えると信じて毎日を楽しく過ごしたんだ。
──でも……
。
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ヒナミ - この作品の続きを見たかったのに、パスワードがあって見れなくて泣きました😢 (4月24日 14時) (
レス) @page50 id: ab2a65a3b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん - 公開ありがとうございます！待ってました！！🫶🫶 (11月13日 16時) (レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
柊?(プロフ) - 公開ありがとうございます…！！ (10月15日 16時) (レス) id: dc2716d56c (このIDを非表示/違反報告)
藍 (あお)(プロフ) - すみません🙇♀️本作品のパスワードってなんでしょうか？教えていただけたら幸いです☺️ (6月18日 23時) (レス) id: feb7c5e100 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月7日 12時) (レス) @page9 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2020年5月28日 15時
