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『何してるの…?』


静かに聞けば一瞬バツが悪そうな顔をしたけど、すぐに優しくボクに微笑んだ。
周りの空気が少し穏やかになったけど、何でかその笑顔がちょっと怖い。


リドル「あぁ…A、君ならわかるよね?僕が正しいって……間違ってるのはコイツ等だって……」

『え?何、何の話?』


取り敢えず落ち着こうかリー君。
早いとこ浮いてる薔薇の木を降ろしてもらわないと危なくて仕方ない。
っていうか学園長いるんなら止めてよ!!


『リー君ちょっと落ち着こうよ!』

リドル「僕は至って落ち着いてるっ!」

『どこが落ち着いてるんだよ!!いいから早く薔薇の木を降ろして!!』

リドル「ああ"ぁあ"っっ!!うるさいうるさいウルサイウルサイうるさいウルサイッッッ!!!!
君まで僕を侮辱するのか!!君なら僕を理解してくれると思っていたのにぃっっ!!!」


ヒステリックに叫ぶリー君は顔を真っ赤にしながら魔力を高めていく。
ボクやエース君達の真上に何本もの薔薇の木が集まり大きな塊になる。


『えっ?ちょっと待って……本気っ…?』

デュース「まさか、アレ全部で突っ込んでくる気か!?」


ぐるぐると円を描くように頭上を回る塊はまるで大きな岩のようで、こんなの喰らったら流石に命が危ない。
かと言ってボクの【猫の瞳(ストップ・ザ・モーション)】は生物が対象。ここでリー君の時間を止めたらこの塊は結局ボク達に降ってくる。

考えなければ…!何かアレを止める方法は…?!


リドル「薔薇の木よ!!アイツ等の身体をバラバラにしてしまえーーっっ!!!」


『!!』

ユウ「みんな逃げろーっ!!」


リー君の叫びと同時に薔薇の木の塊が隕石のように勢いよく落ちてくる。
ボクは咄嗟に風の魔法でエース君達を薔薇の木の範囲外に飛ばした。痛かったらゴメン!!


エース「っ?!」

デュース「先輩っ!!!」

ユウ「A先輩!!」

グリム「A!?」


もうダメだっ……逃げ切れない!!

みんながボクに手を伸ばす。でもその手を掴む前に薔薇の木が落ちてくるのが先だ。

これから襲ってくるだろう痛みを覚悟して、目をギュッと瞑った。









トレイ「【薔薇を塗ろう(ドゥードゥル・スート)】!!!」





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ヒナミ - この作品の続きを見たかったのに、パスワードがあって見れなくて泣きました😢 (4月24日 14時) (レス) @page50 id: ab2a65a3b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん - 公開ありがとうございます!待ってました!!🫶🫶 (11月13日 16時) (レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
柊?(プロフ) - 公開ありがとうございます…!! (10月15日 16時) (レス) id: dc2716d56c (このIDを非表示/違反報告)
藍 (あお)(プロフ) - すみません🙇‍♀️本作品のパスワードってなんでしょうか?教えていただけたら幸いです☺️ (6月18日 23時) (レス) id: feb7c5e100 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年1月7日 12時) (レス) @page9 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミヤビ | 作成日時:2020年5月28日 15時

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