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──３０分後…、
『………自分で移動したほうが早かったかも。』
ヒュドラに乗ってタワーに到着……したはいいものの。
なんと全部終わっていた。
遠近法が働いていたせいかタワーとの距離はかなりあって、且つヒュドラの移動速度がメッチャクチャ遅い。
辿り着く頃にはタワーの跡地に巨大なクレーターが出来ていて、その中心にリ・デストロと思われる人物と、髪が真っ白になった弔さんの姿があった。
この数カ月で伸びた髪が風で靡く姿…、
面影が……何処と無く先生に似ている気がする。
マキア「──後継…！」
いつの間にかこの場に着いていたギガさんが涙を流しながら弔さんを見つめる。
恐らく彼も弔さんと先生を重ね合わせているんだろう。
クレーターの斜面から下に移動し、弔さんの元へと駆け寄る。
僕に気が付いた彼は、ボロボロの体を引き摺りながら近付いてきた。
途中で倒れそうになるのをなんとか抱き留めれば、背中に手を回してきて思い切り抱き締められる。
死柄木「A…、勝った…、」
『…お疲れ様です。よく頑張りましたね。』
死柄木「……俺、全部思い出した。
華ちゃんのこと、モンちゃんのこと、お母さんのこと、おじいちゃん、おばあちゃん…………お父さん……、全部思い出した。」
『………、』
死柄木「後で全部話したい……、Aに…俺を知ってほしい。」
『……じゃあ、ちゃんと体を治して、睡眠と食事を充分に摂ってから、弔さんの話を聞かせてくださいね。』
死柄木「ん…、」
トントン、と背中を叩くと、弔さんは僕に寄り掛かって眠りに落ちた。
立ったままも疲れるから、その場に腰を下ろして太腿に弔さんの頭を乗せる。
穏やかに眠る子供のような姿に、自然と笑みが溢れた。
すっかり白くなった髪を撫でていると、視界の端でリ・デストロが僕達に頭を下げた。
………あれ？この人よく見たら、デトネラット社の社長じゃん。
デストロ「………完全敗北だ。私達は、死柄木弔の後に着いていく。」
『………。』
デストロ「あんなに高揚したのは初めてだ。
本物の"解放"を目にしたと……初めて感じた！
………頼む、我々を…、君達の傘下に置いてほしい！」
『………。』
さっきまで散々馬鹿にしてきたくせに…都合のいい大人だな。
まぁでも、決めるのは僕じゃない。
『……後で本人に聞いてください。』
デストロ「わかった…、」
取り敢えず、一段落……ってところかな。
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あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！一体何が書いてあるんだ... (2023年1月25日 17時) (
レス) id: 15aa30fef7 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka(プロフ) - めっちゃ好きです！！！！無理しない程度に更新頑張ってください！！ (2023年1月21日 23時) (レス) @page48 id: d07776e606 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！死柄木...弟(?)愛でそこまで頑張れるなんて... (2023年1月15日 9時) (レス) id: 15aa30fef7 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます。A組の皆んなは鬼龍君の事どう思ってんのやろ...。荼毘のやつは本当に好きなんだろうな (2023年1月13日 23時) (レス) id: 15aa30fef7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - あー、ほんとこの作品大好きです！無理せずに頑張ってください！！ (2022年12月6日 11時) (レス) @page38 id: a1d0294fee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2022年7月19日 0時
