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『止まれっ！！』
《──！！》
僕の一声に即座に反応したヒュドラはその場で立ち止まり、双頭をこちらに向けてくる。
２人には手で仰ぎ何処かに行くよう指示をしておいた。
少し高い位置にある頭を下げて《クルル…、》と甘えた声を発する２匹の鼻の辺りをポンポンと軽く叩く。
『よしよし…、いい子だね。』
《──グルルッ、》
『僕達は今から弔さんのいる所に向かう。
お前達は此処でヒーローの足止めをするんだ。』
《──ギュアッ！》
『………好きなだけ食べたら、あとは好きに生きな。
お前達はもう自由だよ。』
《──ギュル…、》
『…ありがとう、僕も大好きだよ。』
僕の言葉の意味を理解した２匹は寂し気に擦り寄ってくる。
この子達を連れて行くことはできない。
だから仕方なく手放すしかないんだ。
マキア「A、主の元へ。」
『わかりました。』
差し出された掌に飛び乗り、ギガさんの肩へと移動する。
ジッとこちらを見つめてくる蛇眼に胸が痛くなった。
『……ごめんな。』
勝手に生んで、勝手に捨ててしまう形になってしまったけど、こうするしかないんだ。
ヒュドラはかなり強い個体だが、躰が重すぎて移動には特化していない。
弔さんのいる蛇腔病院に連れて行くとなると、数日掛かるのは目に見えている。
だから、少しでも此処にいるヒーローを減らしてくれたほうがあの子達のお腹も溜まるし、僕達も移動しやすくなる。
苦渋の決断だった。
……ペットロスって、こんなにツライんだな。
ギガさんのゴツゴツした背中に身を隠し、Mr.やスピナーさんがいる位置へと移る。
その後すぐにスケプティックを連れた荼毘さんとトガちゃんを回収し、大きな巨体が激しく揺れ始めた。
スケプ「離せっ！！リ・デストロをお護りせねば！！」
『今此処から落ちたら全身の骨が砕けますけど？』
スケプ「ぐっ、」
荼毘さんは何でこんな奴を連れてきたんだ。
アジトに仕掛けてあったカメラを使って何をするつもりなのか…、元々情報共有をすることのない人だから、今更考えても無駄か。
スピナー「なぁ、あの怪物置いてきてよかったのかよ？」
『仕方ないんです。ヒュドラは躰が重くて移動が遅すぎますから。』
スピナー「じゃあコンプレスの"個性"で圧縮してもらえば……、」
Mr.「あー無理無理！この前やろうとしたけど、デカすぎて納まんなかったのよ。」
スピナー「そ、そうなのか…、」
『………。』
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あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！一体何が書いてあるんだ... (2023年1月25日 17時) (
レス) id: 15aa30fef7 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka(プロフ) - めっちゃ好きです！！！！無理しない程度に更新頑張ってください！！ (2023年1月21日 23時) (レス) @page48 id: d07776e606 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！死柄木...弟(?)愛でそこまで頑張れるなんて... (2023年1月15日 9時) (レス) id: 15aa30fef7 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます。A組の皆んなは鬼龍君の事どう思ってんのやろ...。荼毘のやつは本当に好きなんだろうな (2023年1月13日 23時) (レス) id: 15aa30fef7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - あー、ほんとこの作品大好きです！無理せずに頑張ってください！！ (2022年12月6日 11時) (レス) @page38 id: a1d0294fee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2022年7月19日 0時
