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蔦鞭「な、何だっ…、どういうことなんだ？！聞いてた話しと違う！！」
すっかり元通りになった右手をグッパッと動かして、恐れ慄く蔦鞭に視線を移した。
それだけで「ひぃっ！」と情けない声を出し、腰を抜かしたのかその場に尻餅をつく。
蔦鞭「毒…！あの毒をどうやって…！」
『あぁ、もう無いですよ。解毒しました。』
蔦鞭「げ、どく…？！」
『神野で一度使った僕の"個性"の名残り。
それがこの赤い鉱石の中に取り込まれている。
だからそれを使って解毒しただけ。』
なるべく丁寧に説明しても、恐怖のほうが勝っているのか理解できてないようだ。
死にかけたお蔭で全ての記憶を取り戻した時に垣間見えた、神野での記憶。
先生がオールマイトに敗れ、絶望に打ちひしがれる僕の周りから突如噴き出した赤黒いオーロラのような帯。
体中の筋肉や臓器が活発化し、今にも弾けてしまいそうだった時、元々ペンダントだった鉱石がオーロラの帯を吸収した。
毒を食らい、混濁する意識の中で聞こえた声でそれを思い出し、もしかしたらとやってみたが大当たり。
どうやら、あの時の帯の能力がこの鉱石の中に閉じ込められているらしい。
僅かな意識を集中させて、閉じ込めた能力を少し開放してみると、不思議と毒は消え去っていた。
──お前の中には己の《力》以外に２つの《力》が存在しているな。
『そういうことだったんですね、咲盛さん。』
【具現化】
【無効化】
この２つは先生から与えられた"個性"……。
そして夢の中で咲盛さんが言っていた《力》…、
それが僕のもう１つの………本来の"個性"だ。
未だに光る鉱石を眺めるが、なんとなくもう少しで無くなるというのがわかる。
この僅かな名残りで何ができるのか…。
『………ねぇ。』
蔦鞭「っ？！」
『ちょっと試させてよ。』
蔦鞭「ひっ！く、来るなっ！」
『元々殺すつもりだったんだろ？
僕達だって君等を殺す気で来たんだからさぁ……。
…………もっと愉しもうぜ？』
蔦鞭「う"あ"ぁあぁぁっっ！！！」
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『……あぁ〜あ、つまんな。』
異能解放軍の戦士ってこんなもんか。
もう原型もないし、これ以上潰しても意味がない。
ふと毒島という男に視線をやるが、まだ気絶してる。
アイツはあのままでいっか。面倒くさい。
『弔さん達探そ。』
肉塊を蹴っ飛ばしてから、僕はその場を後にした。
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あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！一体何が書いてあるんだ... (2023年1月25日 17時) (
レス) id: 15aa30fef7 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka(プロフ) - めっちゃ好きです！！！！無理しない程度に更新頑張ってください！！ (2023年1月21日 23時) (レス) @page48 id: d07776e606 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！死柄木...弟(?)愛でそこまで頑張れるなんて... (2023年1月15日 9時) (レス) id: 15aa30fef7 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます。A組の皆んなは鬼龍君の事どう思ってんのやろ...。荼毘のやつは本当に好きなんだろうな (2023年1月13日 23時) (レス) id: 15aa30fef7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - あー、ほんとこの作品大好きです！無理せずに頑張ってください！！ (2022年12月6日 11時) (レス) @page38 id: a1d0294fee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2022年7月19日 0時
