教えて！先生！！２ (AFO) ページ3
.
僕が先生と弔お兄ちゃんと黒霧さんと暮らし始めて半年。
ふと、ある事を思い出す。
《先生は謎が多い。》
本名、誕生日、年齢、身長、体重、好きな食べ物、嫌いな食べ物etc…
全てが謎だらけ。
弔お兄ちゃんは、本人から誕生日とかいろいろ教えてもらった。
黒霧さんは身長とかをコッソリ教えてもらったけど、誕生日とかはわからなかった。
２人のは大体わかるのに、先生だけ……全然わからない。
『先生っ！』
AFO「ん？」
書斎で本を読んでる先生に声を掛けると、振り返ってニッコリ笑った。
今日こそは先生の情報を少しでも知りたい！
『先生の事教えて下さい！』
AFO「……また唐突だね。」
『だって、先生のこと何も知らないんですもん！
誕生日だってお祝いしたいし、好きな食べ物も嫌いな食べ物も知りたいです！』
先生に抱き着きながら言えば、先生は困ったように眉を寄せた。
だって！大好きだからいっぱいいっぱい知りたいの！
先生は僕の事は何でもわかるのにズルい！
AFO「うーん……誕生日は教えられないなぁ。」
『じゃあ何歳ですか？』
AFO「さぁ……もう忘れたなぁ。」
『じゃあ身長は？！』
AFO「少なくとも弔よりは高いね。」
『体重！』
AFO「ご想像にお任せするよ。」
『〜〜〜っ、好きな食べ物は？！』
AFO「何でも好きだよ。特にAが作った物ならね。」
『嫌いな食べ物は？！』
AFO「どうかな？考えた事ないな。」
『うぅ〜〜っ！じゃあ本名教えて下さい！』
AFO「それはもっと教えられないな。」
何も教えてくれない！！先生の意地悪っ！！
グリグリと頭をお腹に押し付けると、僕の背中を軽く叩いて笑ってる。
先生はいつもそうやってはぐらかすんだ。
……僕はもっと、先生の事を知りたいのに。
先生が僕の事をいっぱい知ってるように、僕も先生の事をいっぱい知って、もっともっと傍にいたい。
でも、先生はそれを望んでない。
だから僕に何も教えてくれないんだ。
僕は信用されてない……
必要と……されてない……、
『うぅ…っ、』
AFO「！！」
でもね、先生……僕は知ってるよ。
弔お兄ちゃんが教えてくれた、先生の唯一の情報。
これを知った時、ビックリしたのと……なんだか寂しくて、悲しくて、苦しかった。
先生にとって、弔お兄ちゃんはそんなに大事な人なんだって思って……置いてきぼりにされたみたいだった。
とても悲しくて、涙が溢れてくる。
泣き虫だと思われちゃうのに、全然止まらない。
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！酔っ払い鬼龍君かわええぇ…ほんとにかわいい…ああ… (2022年9月22日 8時) (
レス) @page50 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！コーヒー苦いよな…自分紅茶も好きじゃないんですよ…どうしたもんか (2022年9月9日 8時) (レス) @page46 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！！鬼龍君可愛いなぁ…へへ…自分も小さい頃やってました。全然信じてました (2022年9月5日 14時) (レス) @page46 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！鬼龍君鈍感すぎでしょ…弔も怪しいけど (2022年8月24日 10時) (レス) @page45 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 更新ありがとうございます！鬼龍君寝相悪いのか…勝手にめっちゃ綺麗に寝てると思ってたわ。可愛い… (2022年8月20日 21時) (レス) @page41 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミヤビ
| 作成日時：2022年5月18日 23時
