秘密の共有(死柄木弔) ページ8
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(死柄木 side)
夜中の２時……、
俺は今、キッチンに立ち尽くしていた。
死柄木「…………何もねぇ。」
最近夜中に腹が減る。
そのせいで寝れず、夜な夜なキッチンにある物を漁るのが日課になってしまった。
白飯、食パン、夕飯の残り……いつもはそれなりに食料があるんだが、今日は全く以て何も無い。
グゥ〜…と腹の虫が鳴き、思わず擦る。
何かほんの少しでも凌げる物があればいいのに。
冷蔵庫でチェックするが、材料しかない。
俺は食う専門だ。作れるわけない。
白飯も無い、パンも無い……とあちこち開けながら探し回っていると、戸棚に仕舞ってある素麺を見つけた。
死柄木「素麺か……あんまし好きじゃないけど、あるだけマシか。」
音を立てないよう鍋を出し、水を目一杯注ぐ。
火を点けて、沸騰する前に少量の素麺をぶっ込んだ。
別に後々お湯になるんだから、今入れようが変わらないだろ。
死柄木「えーと……茹で時間が……、」
『……弔お兄ちゃん？』
死柄木「っ？！………な、なんだAかよ…、ビビったなぁ〜……、」
目を擦りながらキッチンに入ってきたA。
多分トイレで起きたんだろうな。
まだ寝ぼけてるのか、ヨタヨタとした足取りで近付いてきたと思ったら、側にあった台を持ってきて其処に乗りながら鍋の中を覗き込んだ。
身長足りなくて見えないのか。可愛いな。
『何してるの？』
死柄木「腹減ったから素麺茹でてる。」
『勝手に食べたら怒られちゃいます……。』
死柄木「平気だよ。１回も怒られたことないし。」
『それ明日のお昼ご飯だったのに…。』
死柄木「少しだから大丈夫だって…………よし、出来た。」
茹で上がった麺をザルに開け、冷水で軽く冷やしてから麺つゆを水割りにして素麺にかける。
これくらいなら丁度いいだろ。
死柄木「俺のこっそり夜食を見たからには、そのまま帰れると思うなよ？」
『うぅっ…、』
体を縮こませるAの口元に素麺を押し付ける。
共犯になっちまえば先生に告げ口は出来ないからな。
死柄木「ほら、あーん。」
『んん〜！』
死柄木「もう逃げらんねぇんだから食えよ、ほら！」
『ん"〜っ！』
どうしても食いたくないらしい。
仕方ない、ここは"あの手"を使うか……。
俺は廊下に続くドアを指差して、「あっ！」と声を出した。
死柄木「先生…！」
『え……むぐっ！』
死柄木「引っかかってやんの。」
。
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ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様、リクエスト承りました。完成まで少々お時間いただきますので暫くお待ち下さい。 (2022年3月3日 23時) (
レス) @page28 id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様、コメントありがとうございます。リクエスト大丈夫ですので、お気軽にコメントください。 (2022年3月3日 15時) (レス) @page28 id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - ヒロさん» ヒロ様。リクエストありがとうございます。完成まで暫くお待ち下さい。 (2022年2月7日 1時) (レス) id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - リクエストです。時間があったらショタ夢主が熱出したみたいなの出来ますか？ (2022年2月3日 18時) (レス) id: 8d549d1bab (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - 『悪夢の始まり』の続き書いてほしい…。お体に気をつけて下さい (2021年12月23日 20時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年9月13日 12時
