迷子 (切島鋭児郎) ページ43
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「わぁぁーーん！！ママぁぁーーーっ！！！」
切島「お、おいっ…！そんな泣くなって！なっ？！」
「あ"ぁぁーーーっ！！！」
『一体何ぞや。』
本日２度目交代の時間。
切島君に指定された場所に急ぐと、見た目３、４歳の子供が大泣きしていて、そんな子供を宥める切島君の姿が目に入った。
子供が「ママ」を呼んでるところを察するに、迷子だとすぐに判断できた。
こんな広い施設で迷子だなんて…、親も心配してるだろうし、早く見つけてあげなきゃ。
『こんにちは、お名前は何て言うの？』
「うっ…、ひっく、」
『お名前言えそう？』
「…、り、く…、」
『リク君か〜。カッコイイお名前だね！ママが付けてくれたの？』
「うんっ、」
『じゃあリク君…、僕達も君のママを捜すのお手伝いするから、泣くのはおしまいにしよっか。』
「…ほ、んと？」
『本当だよ。だって此処にはヒーローがいるんだから！
…………ね、切島君。』
切島「お、おうっ！任せろっ！！」
「ヒーロー？お兄ちゃん達ヒーローなの？」
『そう！僕達は困った人を助けるヒーローさ！』
本来僕はヒーロー志望じゃないんだけど……子供の夢は壊さないでおこう。
やっぱりこういう歳頃からヒーローというのは憧れなんだな。
すっかり泣き止んで目を輝かせるリク君の頭を撫でて、わかる範囲でママの特徴を教えてもらった。
『まずは迷子センターだね。』
切島「行きながら捜すか！
ほらリク！肩車してやっから、しっかり母ちゃん捜すんだぞ！！」
「わーい！」
流石切島君。子供の心を掴んだね。
軽々とリク君を肩に乗せて「行くぞー！！」と元気良く前進……は、いいんだけど。
『迷子センター逆ーー！！』
切島「えっ？！」
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「リクっ！！」
「ママぁーっ！！」
施設の迷子センターに着くや否や、リク君が言っていた特徴と見事に合致した女性を発見。
女性もこっちに気付いて切島君の肩から降りたリク君を抱き締め、僕達に何度も頭を下げて御礼を言ってくれた。
仲良く手を繋いで迷子センターを後にする２人に手を振れば、母親はまた御礼を言って会釈をし、リク君は元気いっぱいに振り返してくれた。
『見つかって良かった。』
切島「一件落着だな！！」
『デートできなかったね。』
切島「そりゃあ残念だったけど、また機会があるさ！！」
そう言ってニカッ！と笑う切島君。
この人の良いところって、こういうとこなんだよね。
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ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様、リクエスト承りました。完成まで少々お時間いただきますので暫くお待ち下さい。 (2022年3月3日 23時) (
レス) @page28 id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様、コメントありがとうございます。リクエスト大丈夫ですので、お気軽にコメントください。 (2022年3月3日 15時) (レス) @page28 id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - ヒロさん» ヒロ様。リクエストありがとうございます。完成まで暫くお待ち下さい。 (2022年2月7日 1時) (レス) id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - リクエストです。時間があったらショタ夢主が熱出したみたいなの出来ますか？ (2022年2月3日 18時) (レス) id: 8d549d1bab (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - 『悪夢の始まり』の続き書いてほしい…。お体に気をつけて下さい (2021年12月23日 20時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年9月13日 12時
