4. ページ33
.
緑谷「………かっちゃんと、何かあった？」
『何かって…あの人から聞いてないの？』
緑谷「聞くも何も、最近様子が変で……聞いても何も答えないし…、」
『浮かれてるんじゃない？新しい彼女ができたから。』
緑谷「え………えぇっ？！あ、新しい彼女っ？！
あのかっちゃんが！？え、だって、A君とかっちゃんて付き合ってたよね？！」
『そう思ったのは僕だけだったみたい。
あの人からしたら、僕はただの都合のいい身体の関係。』
緑谷「いや…、え、嘘だよ、だってあのかっちゃんがそんな…、」
『事実だよ。ここ最近帰ってくるのなんか稀だし、帰ってきたとしても寝てるか、体を重ねるくらいだし、会話も電話くらいしかしないし………この間、女性とデートしてたし。』
緑谷「………浮気ってこと？」
『浮気というか……今思えば僕が浮気相手だったかも。
まぁ男同士だし、そんなものだよね！』
そう、離れた今にして思えばきっと僕が浮気相手。
それだったら家に帰ってこなくなった事にも納得する。
毎日浮かれて、あの人よりも料理上手にならなきゃって努力してたのが馬鹿らしい。
まぁ出久君からしたら、あの大々的な告白を嘘だと思えないのはまともな反応だ。
そもそも僕達が付き合う切っ掛けは、向こうが卒業式の舞台で選手宣誓の如く大声で告白してきたから。
あれは流石に恥ずかしくて堪らなかったなぁ。
緑谷「…じゃあ、別れたんだ。」
『うん。僕が家を出て行ったの。邪魔だろうから。』
緑谷「………さっき、かっちゃんの様子が変だって話したよね？」
『うん。』
緑谷「丁度２週間くらい前なんだけど、ここのところ焦ってることが多くて、この前も敵を取り逃がしちゃって大変だったんだ。」
『珍しいね。あの才能マンが。』
緑谷「僕が聞いても何も答えないし、いつもの感じで怒ってこなくて……覇気のない声色だったし。
……でも、今ので確信したよ。かっちゃんが変になった原因はA君が居なくなったからだって。」
『は？何で僕なの？浮気相手だよ？』
緑谷「かっちゃんはそう思ってないよ！！
だって毎日のように君のことを自慢してくるんだ。
君が風邪引いたときも、仕事を早めに片付けて帰ろうとしたり、記念日だって…A君には言ってないだろうけど１ヶ月前から何を贈ろうかとか悩んでたりしてる。
そんな人が簡単に浮気なんて……況してや君を浮気相手だなんて思うわけない！！」
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様、リクエスト承りました。完成まで少々お時間いただきますので暫くお待ち下さい。 (2022年3月3日 23時) (
レス) @page28 id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - あ。さん» あ。様、コメントありがとうございます。リクエスト大丈夫ですので、お気軽にコメントください。 (2022年3月3日 15時) (レス) @page28 id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - ヒロさん» ヒロ様。リクエストありがとうございます。完成まで暫くお待ち下さい。 (2022年2月7日 1時) (レス) id: 3bbb41bd56 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - リクエストです。時間があったらショタ夢主が熱出したみたいなの出来ますか？ (2022年2月3日 18時) (レス) id: 8d549d1bab (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - 『悪夢の始まり』の続き書いてほしい…。お体に気をつけて下さい (2021年12月23日 20時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年9月13日 12時
