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"個性"を器用に使い逃げ惑う爆豪を追い回しながら先生の状況も確認する。
何度かオールマイトが爆豪を助け出そうとするが、先生がそれを制して僕達の所に来させないようにしてくれてる。
先生は凄く強い。
だけど前のようには動けない筈。
だからいつ限界が来ても可笑しくないんだ。
『──爆豪っ！！！』
爆豪「っ！！」
『お願いだから早く捕まって！！じゃないと先生の限界が来るかもしれない！！』
爆豪「馬鹿かっ！そんな理由で捕まる奴がいると思ってんのか？！」
『先生は僕達の為に身を呈して闘ってるっ！！
深傷を負いながらもオールマイトと闘ってるっ！！！
お前を連れて逃げるまで！！先生が僕達を守ってくれてるんだ！！』
爆豪「つくづく性根が腐ってんのか！！？？
敵の言うことを《はいそうですか》と頷くわけねぇだろ！！」
『先生は僕の大切な人なんだっ！！！
いつも傍にいてくれたっ……！
全てを教えてくれたっ！！
……っ、……大事な…人、なんだ……！』
爆豪「──っ…、」
また…涙が溢れる。
この闘いで、もし先生に何かあったらと考えたら……それだけで胸が張り裂けそうになる。
爆豪を捕まえさえすれば、先生の負担は大幅に減って動きやすくなるだろう。
僕の涙を見た爆豪の動きが一瞬止まる。
その隙をついて手を伸ばし、あと数cmで腕を掴めると…………思った…、
──パキッ、
『！？』
突然、空気が冷たくなった。
真夏日で…こんなに涼しい事なんかある筈ないのに。
それに、なんだかパキパキと音がする。
まるで……氷のような………、
と、思いながら空を見上げれば、いつの間にか巨大な氷の山が出来ていて、異様な光景が目の前に広がった。
『は、……何、これ……！』
焦りのせいでワケがわからなくなって、思考が追い付かない。
そうこうしてる間に、その氷の山から何かが飛び出して空を飛んだ。
眼鏡を掛けた奴、赤い髪の奴、
…………酷く見覚えのある、憎い奴の姿。
切島「──来いっ！！！」
爆豪「──…、」
雄英だ、と理解するより先に、爆豪は呼び掛けと同時に"個性"を使って上空高く飛び上がった。
どんどん小さくなる４人を呆然と見つめる。
──どうしよう……どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう！！！！！
先生がくれたチャンスを無駄にした！
逃げられる！このままじゃ！！
動けよ僕の体っ！！
。
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mikitty(プロフ) - コメント失礼します！この小説面白いですね！高評価しておきました！更新楽しみにしています！ (2021年3月27日 18時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - しのぶ様、えど様、ご感想ありがとうございます！精一杯頑張ります！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2021年2月25日 14時) (レス) id: 1af688c46c (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 頑張って下さいね！ (2021年2月10日 22時) (レス) id: 399359edd6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 皆様ご感想ありがとうございます！まとめてで申し訳ありません。気が付いたらコメントが溜まっておりました……。更新を楽しみに待っていただきありがとうございます！プライベートもあるので、頻度は下がると思いますが何卒よろしくお願いいたします！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年1月8日 1時
