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グラン「例のネックレス、わかったことはあるのか？」
塚内「…………実は、嵌め込まれていた赤い水晶が裏で高値で取引されてる稀少な鉱石で、今では採掘されないくらい採り尽くされた物らしい。
大昔の地殻変動によって出来た鉱石らしく、何らかの不思議な力を秘めているみたいだ。」
マイト「それはこの間の事と関係あるのか？」
塚内「聞いた話では、あの水晶は"個性"を抑制することも出来るし、"個性"の力を強めることも出来るらしい。」
マイト「……つまり、あの時の光は水晶が鬼龍少年の"個性"暴走を抑制した……と？」
塚内「そういう事だ。
……それともう１つの問題。彼の本当の"個性"についてだ。」
マイト「……、」
私はベッドで眠る鬼龍少年に視線を移した。
彼は元々"無個性"だと聞いている。
だが、この間の暴走で彼には自身の"個性"が宿っているのではないかという考えに至った。
そこで彼を保護した後、すぐに"個性"の検査が行われた。
その結果が今日辺りにわかる筈なんだが……。
──コンコン、
医師「失礼します。…………おや？オールマイトさんもいらしたんですか。」
マイト「あぁ先生！お世話になっております。先生の治療のお陰でかなり動けますよ。」
医師「何を今更……貴方のお陰で何人もの人々が助かってるんですよ！
逆に貴方の怪我の治療が出来たことを光栄に思います！」
マイト「アハハハ……そんな大層なもんじゃないですよ。」
改めてこう言われるとむず痒いものだな。
照れ臭くて頭を掻いてると、グラントリノが医師に向き直り杖をコツン、と床についた。
グラン「で、結果は出たのか？」
医師「はい。採取した血液から彼の遺伝子を調べてなんとか結果を獲ることが出来ました。
通常の"個性"検査より時間はかかりましたが……。」
塚内「それは……ご苦労様です。」
グラン「それであったのか…此奴に"個性"は…」
マイト「…………、」
ここからが本題。
あのネックレスよりも鬼龍少年の"個性"の有無について。
彼が何らかの"個性"を持っているなら、今後の更正にも大きく響いてくるだろう。
医師は手持ちのカルテに視線を向け、軽く咳払いした後に「では…」と発した。
医師「えー……我々が鬼龍Aさんの"個性"検査を行った結果は……」
「「「…………、」」」
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医師「──【陽性】。
"個性"持ちであることが判明いたしました。」
マイト「！！」
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mikitty(プロフ) - コメント失礼します！この小説面白いですね！高評価しておきました！更新楽しみにしています！ (2021年3月27日 18時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - しのぶ様、えど様、ご感想ありがとうございます！精一杯頑張ります！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2021年2月25日 14時) (レス) id: 1af688c46c (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 頑張って下さいね！ (2021年2月10日 22時) (レス) id: 399359edd6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 皆様ご感想ありがとうございます！まとめてで申し訳ありません。気が付いたらコメントが溜まっておりました……。更新を楽しみに待っていただきありがとうございます！プライベートもあるので、頻度は下がると思いますが何卒よろしくお願いいたします！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年1月8日 1時
