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『これは……、』
ポケットに入ってたのは、プラチナで出来た赤い水晶が嵌め込まれたネックレス。
いつの間にコレを…？
AFO《さっき忍ばせたんだ。
その水晶は君の力を抑制する事も出来るし、逆に力を発揮する事も出来る特殊な水晶だ。
A……君には特別な力がある。
それを肌身離さず持っているんだよ。
いつかその水晶が……君を救ってくれる。》
『っ……、』
先生の言葉に涙が出そうになる。
泣くな！泣くな！と自分に言い聞かせながら、ネックレスを身に付けると一瞬だけ水晶が光った気がした。
衝撃で失くさないために、シャツに隠れるようにしまっておく。
AFO《A、そろそろ邪魔なヒーロー達が来る。自分で何とか出来るね？》
『………はいっ！』
AFO《………いい子だ。
──愛してるよ、A……。》
『……………僕もです。先生。』
プツン、と電波が切れるような音を最後に、先生の声は響かなくなった。
瓦礫の隙間から先生とオールマイトの様子を覗いてみる。
体を宙に浮かせた先生が、あの組み合わせの"個性"をオールマイトに放とうとしていた。
だが、何処からともなく放たれた炎が先生を焼こうと迫ってきた。
間一髪で粉砕したが、瓦礫の山から現れたエンデヴァーとエッジショットを見て、さっき先生が言っていた"ヒーロー達"だと理解した。
エンデ「その姿はなんだオールマイトォォォォッッ！！！！！」
オールマイトの姿に怒りを露にしたエンデヴァーの叫び。
ヒーローが皆、彼の本当の姿を知っているわけではないようだ。
シンリンカムイも駆け付け、気絶したMt.レディや近くにいる人々を救出していく。
その間、先生の邪魔がないようにエッジショットとエンデヴァーが応戦するが、先生の方が一枚上手。
所詮、オールマイト以外のヒーローは先生の敵じゃない！！
AFO「──煩わしいっ！」
片腕に籠めた力を地面に叩きつけるように放った。
コンクリートは砕け、爆風と瓦礫の破片が周りを襲う。
僕の隠れる壁もそろそろ限界なのかミシミシと音がなり始める。
何があってもいいように、自分の周りに透明なバリアを【具現化】させて次の衝撃に備えることにした。
土煙で霞んで見えないが、先生の右腕はあり得ないほどに膨れ上がっている。
幾つもの"個性"を織り混ぜた、最後の一振。
AFO「──今の僕が掛け合わせられる最高最適の"個性"達で………君を殴るっ！」
『……………先生っ、』
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mikitty(プロフ) - コメント失礼します！この小説面白いですね！高評価しておきました！更新楽しみにしています！ (2021年3月27日 18時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - しのぶ様、えど様、ご感想ありがとうございます！精一杯頑張ります！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2021年2月25日 14時) (レス) id: 1af688c46c (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 頑張って下さいね！ (2021年2月10日 22時) (レス) id: 399359edd6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 皆様ご感想ありがとうございます！まとめてで申し訳ありません。気が付いたらコメントが溜まっておりました……。更新を楽しみに待っていただきありがとうございます！プライベートもあるので、頻度は下がると思いますが何卒よろしくお願いいたします！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年1月8日 1時
