喰種の彼女は異能の地へ迷い込んだようです。

珈琲十九杯目。 ページ23

夢主side


さて、この辺の路地裏で良いかしら


貴『ねぇ、隠れてないで出てきてくれるかしら？私も“喰種”だから。』

？1｢…確かに喰種の匂いだな。お前達も出てこい。俺は大喰いだ。｣

？｢うっす！｣

貴『5人…か。ふふ、私はしがない喰種よ。ところで“大喰いの真似”をして…馬鹿みたい。』

？1｢！何を…。｣

貴『ｸｽｯ 本物の大喰いは死んだもの、まさかここなら大喰いになれるとでも思ったのかしら！あははっ！傑作ね！！』

？1｢こいつを殺せ！｣

貴『さぁ、私を楽しませて！！』


…


貴『…何だつまんない。利世を名乗るくらいだから強いと思ったのに、やっぱ小物に構ってる暇なんてなかったわね。』


…殺しちゃったけどまあ良いか


あの人達に電話するか


貴『もしもし、犯人達を確保しましたよ。場所は…』


しばらくすると探偵社の人達が来た


江｢…何で死んでるの？｣

貴『正当防衛ですよ、いきなり襲われたので…でも原型は留めた方ですけど。』

敦｢…唯殺しただけじゃないんですか？｣

貴『いいえ、犯人っていう証拠はあるわ。着いてきて。』


私は彼等のアジトへ案内した


貴『これは犯人だと言う証拠にならないかしら？』

江｢…充分だよ。｣


そこには死体の山が広がっていた

虎の子とあの兄妹と眼鏡は気分が悪くなって外に出た


…この子は平気なのかしら


貴『貴女は此処に居て平気なの？』

泉｢平気。｣

貴『さて、私は約束は守ったわ。犯人達を捕まえた…死んじゃったけど。文句は受け付けないわよ？』

太｢…そうだね、約束は守ったね。｣

貴『これでますます私がポートマフィアに移ったらまずいわね。ｸｽｯ』

太｢嗚呼、そうならないように君を見逃しているんだ。｣

貴『うふふっ…一人…』

太｢どうかしたの？｣

貴『一人生きてる…。』


部屋を出て眼鏡達の所へ駆けつけた

貴『起きなさい、偽物。』

国｢なんだ、此奴はもう死んでいるぞ。｣

貴『ねぇ、あんたのその執念だけは認めてあげるわ。でも次から大喰いの真似をしたりしないでね。』

男1｢…本物の大喰いに会った事があるのか？｣

貴『もちろん、美食家や鯱、ラビット…色んなの知ってるわよ。大喰いもその一人…。』

男1｢最後に一つ聞かせてくれ。お前は何者だ？｣

貴『私？ハートレスって言えば分かるかしら？』

男1｢…最後の敵がとんでもなく大物だったとは…｣

貴『あの世で自慢すると良いわ。さようなら、偽物よ。』


彼は今度こそ息絶えた

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