軋む心5 (ページ11)

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聴覚共有！ページ11

恐らくだが菊地原のいる部隊もこれを使うことが想定される

なら対抗しなくちゃな

貴『今日はオレの聴覚に慣れてもらう。今、聴覚共有してくれ。』

今「分かったわ。聴覚共有！」

全員「「！！」」

辻「音がクリアですね…！」(心音すごくない！？これって俺？)
弓場「遠くの音まで聞こえるってこういうことかァ！」
樫尾「この状態から聞き分けするのか…。」
日浦「すごいすごい！ほんとだ音が綺麗！」
照屋「これが宮本先輩が聞いてる世界…！」
黒江「宮本先輩と同じSE！」

貴『楽しんでもらえて何より。このまま1人ずつブース入れ、風の音や足音聞いてもらうので。』

全員「「はい！」」

まずは弓場さんと

弓場「すげぇなァ、宮本…これがお前が聞いてる世界なんだな。」

貴『そうです…風切り音、足音、心音…全てが筒抜け…弓場さんは今からこの状態から戦ってもらいます。準備はいいですね？』

弓場「おう！どこからでもかかってこいやァ！」

貴『今、ステージ適当に選んで転送してくれ。』

今「分かったわ…それじゃあいくわよ、3、2、1、転送！」

オレ達は転送される
場所はランダムになってるから音を頼りに弓場さんを探す

…山じゃなくて市街地にいるのか
グラスホッパーを使って移動だな

レーダーからは消えてる
バックワームを使って奇襲か？

でもその対処は簡単
面と向かえばいいだけの事！

足音を出さないようにグラスホッパーで移動しながら弓場さんの目の前に行く

弓場「来たなァ、宮本！」

…水流、下に水道管が通ってるのか

ならそこを狙い撃って
ﾊﾟｧﾝ

弓場「！？」

貴『次はもっと音を頼って下さいね。』
…

その頃の作戦室

辻「ｺｿｯ樫尾君、この心音って俺かな？」

照屋「辻先輩、聞こえてますよ？」

辻「そ、そうだだった！」

日浦「辻先輩の心音すごいー！」

辻「は、恥ずかしい…」

そんなやり取りをしている中、弓場と宮本が戻ってきた

貴『…お前らちゃんと見てたか？』

日浦「今まさにみやちゃん先輩のSE体感してました！」

貴『…辻のことか？』

辻「な、なななんで！？」

貴『いや、お前だけ心音異常だぞ？』

辻「聞かないで下さい…。」

貴『まぁ、いいけどよ。次からはちゃんと見てるんだぞ。』

黒江「私はちゃんと見てました！」

貴『そっか、偉いな黒江。』

頭を撫でる
黒江はどことなく嬉しそうだ

貴『さぁ、どんどんやるぞ！次は辻！』

辻「は、はい！」

…