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照れ隠し ページ48

当真「お、なんだ?宮本か?」

貴『野良貸してくれ。こっちおいで野良。』

にゃおん、と当真の腕からすり抜けオレの元へ来る

貴『いい子だな、野良。』

当真「なぁ、なんで野良なんだ?名前ないのか?」

貴『嗚呼、まだないな。だから好きに呼んでやってくれて構わない…じゃなくて!その…勉強お疲れ様、野良とも遊んでくれてありがとう、勇。』

当真「!っほんとお前可愛いことするな…こっち向けよ。」

貴『やだ。』

と言って野良で顔を隠す

貴『恥ずかしいから見ないで…』

当真「素出てんぞ。」

貴『!』

当真「耳も真っ赤だな。」

くつくつと笑う当真

貴『笑わなくても!それよりもう行く!』

当真「悪ぃって!怒ったか?」

貴『怒ってはいない、ただそろそろ明日の朝食の仕込みをしようと思って…』

当真「なら良かったぜ。宮本の飯上手いから楽しみだ。」

貴『そんなに期待しないでくれ、大したものは作ってない。じゃあ。』

無理やり野良を押し付けて自分はキッチンへ向かう


明日の朝食は何にしようか

冷蔵庫を見て考える



貴『どうしたの、辰也君。』

来馬「Aちゃんがこの時間までこっちにいるから何してるのかなって。」

貴『朝ごはんの仕込みしようとしたの。』

来馬「偉いね…ねぇAちゃん、僕のことも名前で呼んでくれないかな?」

貴『呼んでるよ?』

来馬「呼び捨てで呼んで欲しいんだ。」

貴『ああ!そういう事ね!…いつもAのこと気にかけてくれてありがとう、辰也!』

来馬「…なんか変な感じだね。」

貴『やっぱり辰也君の方がしっくりくるね。』

来馬「そうだね…でもたまに呼んで欲しいかな?」

貴『わかった!』

来馬「ごめんね、邪魔しちゃって。」

貴『邪魔じゃないから大丈夫だよ!あ!これ持って行って!』

来馬「ありがとう!」

そう言って辰也君は勉強部屋の方へ戻って行った

さて軽く仕込みを済ませるか…



終わった
時間はまだあるな

1曲歌ってからスキンケアするか

さっき約束したから南沢を探す

〜♪

歌っているのか


勉強部屋を覗いたのに気づいたのか手をブンブンと振る南沢

南沢「みやちゃん先輩歌いましょう!」

貴『そうだな、何歌う?』

南沢「祈願でも歌いましょ!」

貴『分かった。ところでオレ割り込んだ形になるけどいいのか?』

みやちゃん先輩ならいいという声を頂いたので歌うことにした

名前呼び終了→←脱兎のごとく



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作者名:零音 | 作成日時:2022年7月20日 18時

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