メイド長の想い ページ26
奥寺「ゆっくり休んでくださいね!」
小荒井「みやちゃん先輩無理すんなよ!」
貴『ありがとな、常幸、登。』
奥寺、小荒井「「!」」
何か言いたそうに口をパクパクしてたがそのまま2階へ行く
部屋に入るとメイド長がいた
貴『今日はけぃちゃんじゃないんだ。』
メイド長にギューッと抱きつく
メイド長「はい、今日は私がお嬢様のお傍にいさせていただきます。」
貴『分かった、15分くらいしたら起こして欲しい。』
メイド長「かしこまりました。」
貴『じゃあおやすみ。』
メイド長「おやすみなさいませ。」
…
メイド長side
すやすやと眠るお嬢様様を見ると近界民の第2次大規模侵攻のときを思い出す
長い眠りにつきそのまま起きないのではないかと心の底から不安になる
何も言わないでそのまま奥様や凛華お嬢様の元へ逝ってしまおうと考えてしまうほどに心がやつれてしまった私の大切な主
私はあの日に救われた
でも私はお嬢様を止められなかった
何時からだろう
お嬢様は私を頼らなくなった
その時にただ《頼って欲しい》と言えていたらまた未来は変わっていたのだろうか
旦那様と和解してからはまた昔みたいに頼ってもらえる
ちゃんと言葉にして伝えなきゃ
《いつまでもお慕い申していますよ》と
なんでもお見通しのお嬢様
だから安心しきっていた
お嬢様なら大丈夫だと
…そろそろ15分経ちますね
メイド長「お嬢様、起きて下さい。」
貴『…ん、あっという間だったね。』
メイド長「もう少しお休みになられますか?」
貴『いや、大丈夫。見張りありがとう。』
『さーて!原さん呼んでカラオケ設置してもらおう。』
メイド長「お嬢様。」
貴『なぁに?』
メイド長「お嬢様の気持ちに気づけなかった私は…今もこうして話す資格はあるのでしょうか?私は…!」
貴『メイド長。私は貴女が好き、大好き。それは今も昔も変わらない、だってメイド長が私を好きって気持ちが伝わるもん!』
『だからね、話す資格どうこうじゃないの。私は貴女と話したい、もっともっと話しをしたい。私が間違った時は怒ってくれる、そんな貴女だから大好きでなんでも任せられる。安心して、こんなにいいメイドもう二度と見つけられないと思うから逃がさないわ。覚悟して!』
嗚呼…あの時と同じ
曇りのない笑顔、心からのお言葉
【パパ、ママ。私たちこの人がいい!だって…】
【こんなにも心が綺麗なんだもん!】
メイド長「ありがとうございます、お嬢様。」
27人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零音 | 作成日時:2022年7月20日 18時