軋む心4 (ページ20)

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ご褒美ページ20

貴『ここはな、この公式を使って…』

小佐野「解けた…！」

貴『その調子で頑張るんだぞ。』

頭を撫でる
小佐野は嬉しそうに顔がほころぶ

小佐野「ねぇ、みやちゃん。」

貴『なんだ？』

小佐野「もっと頑張ったらまた撫でてくれる？」

貴『嗚呼、構わない。』

仁礼「小佐野だけずるいぞ！」
国近「そーだそーだ！」
三上「私も撫でて欲しいです。」
細井「うちも！」

貴『え…？そんな需要あのか？』

今「あるんじゃない？」

貴『いや、それくらいならいつでもいいけどよ…』

それを聞いた女子たちは嬉しそうにする

国近「じゃあさ、全員のテストの点良かったら下の名前で呼んでくれる？」

全員「『！？』」

出水「柚宇さん、それって男子もですか！？」

国近「もちのろんさ！」

貴『！？』

緑川「絶対だよ！みやちゃん先輩！」

貴『いや、オレは呼ぶとは』

諏訪「面白そうじゃねぇか！」

じーっと見られる
腹をくくれと言わんばかりに見つめてくる(主に女子)

貴『そんなんでテストの点が上がんなら上げてくれ。』

やったー、と喜ぶ後輩達

貴『じゃあテストすっから全員50点は取れよ。』

「「はーい！」」

テストを配り合図する

貴『じゃあ始め。』

いっせいに問題を解き始める

貴『諏訪さんと堤さんはレポート終わりました？』

諏訪「おう、終わったぞ。」
堤「俺もおわったよ。」

貴『じゃあ書庫にご案内しますね。』

諏訪「そんなに本があんのか。」

貴『ええ、ありますよ。』

他愛のない話をしてると堤さんがふと

堤「さっきの名前の話、オレたちにも適応される？」

貴『！？え、あ、その…呼んで欲しいんですか？』

諏訪「興味はあるな。」
堤「同じく。」

貴『…おふたりはレポート終わらせたので呼びますよ。でも1回だけですよ？』

『こ、洸太郎さん…大地…さん。』

諏訪、堤(思ったよりクるものがあるな…)

貴『呼びましたからね！』

気づいたら書庫は目の前だった

貴『ここの部屋にある本なら好きなだけ読んで下さい。』

諏訪「すげぇ！」

貴『カテゴリー事に分けてるのですぐ見つけられるかと。確か諏訪さんはミステリー小説がお好きで、堤さんは時代小説がお好きでしたよね？』

諏訪「覚えてたのかよ。」

貴『何言ってるんですか、当たり前じゃないですか。』

諏訪、堤(これは勘違いしちまうだろ/しちゃう)

貴『どうかしましたか？』

諏訪「なんでもねーよ。」

そっぽをむかれてしまった

どうして？？