軋む心2【ワールドトリガー】 (ページ13)

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おれが… ページ13

チラッと様子を見て犬飼が手が空いてそうだった

貴『犬飼、ちょっといいか？』

犬飼「んー？どうしたの？」

貴『シャンプーとかの替え持ってきてもらったんだが、置き場所教えて貰えるか？』

犬飼「いいよ。」

お風呂場に来てもらった

貴『普段どこに置くんだ？』

犬飼「この辺だよ。」

貴『女子のと間違えないか？』

犬飼「辻ちゃんと二宮さんが間違えると思って！」

貴『真面目に聞いて』

犬飼「みやちゃん、おれも男だよ？好きな女の子とお風呂場に2人きり、想像しちゃうじゃん？」

貴『い、犬飼？』

犬飼「んー？逃げらんないよ？」

扉に鍵をかけられた

ギュッと目をつぶってたら優しく抱きしめられた

犬飼「ごめんね、本当は話したくなかったんでしょ？昔のこと…」

貴『！あれはお前たちに正しい情報を全部開示しなかったオレが悪い！犬飼は何も』

犬飼「震えてたよ？みやちゃん。」

貴『！そ、うか？』

犬飼「その反応やっぱり震えてたんだね。好きな子傷つけたい男がどこに居るのさ。」

貴『もう大丈夫だから気にしなくていい。』

犬飼「おれが慰めたかったな。」

貴『！じゃあそのままもう少し抱きしめて…欲しい。』

犬飼「分かった。」

犬飼の心音は早かった
これはSEを使わなくてもわかること

こんな弱気な犬飼は見たこと無かった
思わず頭を撫でてしまった

犬飼「！みやちゃん、普通逆じゃない？おれも撫でるね。」

撫で慣れているのかとても心地よかった

ふふふ、気持ちいい
撫でられるのは昔から好きだ

犬飼「みやちゃん、猫みたいで可愛い。」

耳元で囁かれ思わず肩が跳ねる

犬飼「あれ？みやちゃんやっぱり耳弱い？」

貴『っくすぐったい！』

犬飼「いいこと知った、さてとそろそろ戻らないと怪しまれるかな？」

貴『それで本当はどこなんだ？』

犬飼「ここだよ、おれが置いておくね。」

貴『ありがとう。じゃあ戻ろっか！』

犬飼(ｸｽｯ素が出てるの気付いてないのかな？)

脱衣所から出てオレたちの姿を見ると絵馬がみや先輩。と呼んでいる

絵馬「俺もここで躓いてるんだけど教えて貰えてくれる？」
緑川「みやちゃん先輩お願い〜！」

貴『いいぞ、ここはな…』

絵馬「なるほど。」
緑川「これでいいのか〜！」

貴『基本は解けてたから偉いな。』

2人の頭を撫でる

褒めて伸ばせって坂下から教わったからな

貴『他は大丈夫か？』

一応SE使って確認する

やっぱり仁礼か。